随意契約による備蓄米の販売が開始となり、お米の価格がどうなるか気になっている方もいるでしょう。

1年前と比べるとお米の価格は約2倍まで上がり、主食であるお米の値上がりに家計が圧迫される家庭も少なくありません。

それは年金生活をしている人にとっても同じです。

年金生活を送る人の中で、年金を含めた所得が一定以下の人に支給される「年金生活者支援給付金」をご存知でしょうか。

「年金生活者支援給付金」は毎年度改定されており、6月から支給される2025年度分は前年度比で2.7%の増額となります。

今回は「年金生活者支援給付金」の制度や給付月額、また申請方法について詳しくみていきましょう。

1. 「年金生活者支援給付金」制度は2019年から導入

「年金生活者支援給付金」は2019年10月1日に導入された比較的新しい制度であり、年金を受給している方の中には、まだこの制度について知らない方もいるかもしれません。

この制度は、公的年金を含めても所得が一定基準額以下となる人を対象とする給付金です。

年金生活者支援給付金は受け取る年金の種類に応じて、次の3つに分かれています。

1.1 年金生活者支援給付金は3種類

  • 老齢年金生活者支援給付金(補足的老齢年金生活者支援給付金)
  • 障害年金生活者支援給付金
  • 遺族年金生活者支援給付金

2カ月に一度の年金支給日に、公的年金へ上乗せして受け取ることができます。

次章では、それぞれの年金生活者支援給付金の支給要件などを確認してみましょう。