2. 会社員こそ副業を始めたほうがいい5つの理由
2019年に厚生労働省のモデル就業規則が「副業を原則として容認」という内容に改定され、副業を認める企業が徐々に増えています。
以下で、会社員が副業を始めるべき理由を見ていきましょう。なお、本記事では副業を「個人事業主としての副業」として扱います。
2.1 会社への依存度を抑えられる
収入を多角化し会社への依存度を抑えられれば、倒産やリストラなどの理由で失職しても、生活が破綻するリスクを抑えられます。投資と同じで、収入を得られる先を分散することは、有効なリスクヘッジとなるのです。
昨今は、黒字の状態でもリストラをする大企業も増えています。また、昨今はAIの急速な発展に伴って、省人化して作業を効率化する企業も出てきました。「AIで代替可能」な業務を行っている方は、いつ職を失ってもおかしくありません。
副業を通じて「いつでも自分の腕一本で稼げる」という状況になれば、職を失うリスクへの耐性は圧倒的に高くなるでしょう。このように、生活を守るためにも、副業は有効な手立てなのです。
2.2 新しい出会いに恵まれる
副業を通じて、本業とはまったく別の人脈を形成できます。新しい出会いが、将来のビジネスパートナーに発展するケースも少なくありません。
一般的に、会社員が形成できる人脈は社内にとどまります。営業職のように社外の人とコンタクトを取る場面が多い人でも、あくまでも相手は「顧客」であるため「人脈」とはニュアンスが異なります。
新しい出会いと人脈の形成がきっかけとなって、転職や独立につながるケースが考えられるでしょう。さまざまな可能性を広げるためにも、副業を通じて社外の人と関係を持つことは有意義です。
2.3 本業だけでは身につかないスキルを習得できる
本業だけでは身につかないスキルを習得でき、自分の人材価値を高められる点も、副業をはじめるメリットです。
会社員の場合、仕事内容によっては「汎用性が低く、その会社内でしか価値がない知識・スキルしか習得できない」というケースがあり得ます。この場合、転職市場における人材価値は低くなり、「転職したくてもできない」という状況になりかねません。
たとえば、副業でブログ運営をする場合、「どのような商材が高く売れるのか」「商材を売るために、どのような顧客心理を理解すればよいのか」「商材を売るために、どのような訴求をすれば響くのか」などを実践的に学べます。
汎用性が高いスキルを習得し、どんどん磨いていけば「いつでも転職(独立)できる」という状況を作れるでしょう。