アートネイチャー、2Qは増収増益 経費の効率的使用により利益が大幅にプラス

2018年11月8日に行われた、株式会社アートネイチャー2019年3月期第2四半期決算説明会の内容を書き起こしでお伝えします。IR資料

スピーカー:株式会社アートネイチャー 代表取締役会長兼社長 五十嵐祥剛 氏
株式会社アートネイチャー 常務取締役 内藤功 氏

2019年3月期 上期 決算ポイント

material0-003

五十嵐祥剛氏:本日はご多忙のところ、2019年3月期第2四半期決算説明会にご出席いただき、誠にありがとうございます。私からは、上期の決算概要と下期の計画について説明します。

続きを読む

それではまず、第2四半期決算の概要について説明します。資料のとおり、売上高は前期に比べ微増し、営業利益は増益という結果でした。通期計画に対しての進捗として、売上高はおおむね計画どおりとなっています。また、利益は経費をより効率的に使用した結果もあって、大幅にプラスとなっています。なお、詳しい数字は後ほど内藤から説明します。

2019年3月期 主な取組み

material0-004

今期の主な活動状況です。自毛を活かすマープシリーズの技術を結集した新増毛「マープ コントロール システム」を発売し、レディース事業においても9月に、長時間付けていても変わらないボリューム感や、気持ちよさを感じられるウィッグ「パフィール ふわり」を発売しました。

ヘアケアシリーズでは、清々しい爽快感と心地よい清涼感をもつシャンプーとコンディショナー「ラボモ クールキューブ」を6月に発売しました。10周年を迎えたジュリア・オージェ事業については、10月に当社では初めて、ウィッグのベースネット素材に和紙繊維を採用した「さらら(SARARA)」を発売しました。新規出店につきましては、7月に関西で初めて、病院内にヘアサロンを出店しました。

中期経営計画 ARTNATURE REBORNプラン 概要

material0-005

中期経営計画の概要について説明します。今期は、中期経営計画「ARTNATURE REBORNプラン」の2年目として、お客さま満足・体制革新・人財育成・従業員満足といった4つのこだわりを必ず実現させるべく、「4つの実現」に進化させました。そして今期は、前期までの減収減益を脱却し、増収増益へ転換することを目標に掲げ、さまざまな施策を実行しています。

中期経営計画 ARTNATURE REBORNプラン 今期進捗

material0-006

中期経営計画2年目の主要施策の主な進捗状況として、営業基盤の整備・強化とさらなる収益重視体制の実現について説明します。まず、営業基盤の整備・強化についてです。営業基盤のうち、社内体制の整備や強化については順調に進展しており、当社のモットーである「ふやしたいのは、笑顔です。」という原点に立ち返って、社員の意識改革や各種制度の改定などを実施しました。

顧客基盤の整備や強化については、お客さまの定着化を進展させることができています。現在は新規のお客さまの獲得に向けて、9月以降の新商品投入をもって巻き返しを図っている最中です。

2019年3月期 下期の取組み

material0-007

さらなる収益重視体制の実現についてです。6月に適時開示したとおり、営業本部とジュリア・オージェ営業本部を統合いたしました。これにより営業の活性化と効率化を実現して、業績を邁進させてまいります。

下期の取り組みについては、資料のとおりです。増収増益の転換に向けてさまざまな施策を実行中であり、確かな手応えを感じています。引き続き、下期の取り組みを着実に実践することで、通期目標である売上高380億円、営業利益27億円の達成を目指してまいります。

中期経営計画 業績目標および配当方針

material0-008

最後に、前期を初年度とする3ヶ年の業績に関わる経営指標と配当方針について説明します。当初掲げた目標である、2020年3月期の売上高で409億円、経常利益率で6.8パーセント、ROEで6.5パーセントについては、変更はございません。

配当につきましても、従来同様の基本的な考え方に基づき、今期も中間配当を14円、期末配当を14円、通期で28円の配当を維持したいと考えています。引き続き、1日でも早く利益率やROEを2桁に乗せるべく、業務に邁進してまいります。

これで私からの説明は終わります。ご清聴ありがとうございました。

2019年3月期 第2四半期 連結損益計算書の概要

material0-010

内藤功氏:私からは、中間決算の詳細と通期の見通しにつきましてご説明をしたいと思います。

まず、上期の連結損益計算書の概要でございます。最上段の売上高、前年同期比0.6パーセントのプラス、約179億円です。

その下の売上原価は、前年同期で1.4パーセントのプラス、約57億円でした。右の変動要因のところに記載いたしましたとおり、原価率は0.2ポイント上昇して32.2パーセントになっています。

この内訳の1つには、商品原価率が1.1ポイント低下したことが挙げられます。昨年のカンボジアの工場の閉鎖、今年度の為替レートが円高に振れたことが、主な要因です。

それからもう1つは、スタイリスト人件費率が1.4ポイント上昇しています。これは、前年まで販管費の中の人件費に計上していました管理職資格の店舗の店長の人件費を、今年度から売上原価に移行させるという会計処理の変更を行っています。それが主な要因ということで、ご理解をいただければと思います。

このような売上原価の動きを受けまして、売上総利益は約121億円、0.2パーセントの増加でございました。

その下の販管費は、約107億円です。前年同期と比べますと、3.1パーセントの減少でございます。販管費率は2.3ポイント下がりまして、59.9パーセントとなりました。広告費が約29億円、人件費は約24億円で、資料のとおりです。

人件費は、先ほどご説明したスタイリスト人件費増加の裏返しとご理解をいただければと思います。広告費と人件費以外のその他の販管費に関しましては約52億円で、3.2パーセントほど下がっています。

このように、売上が増えたこと、経費が下がったことを受けまして、営業利益は前年同期と比べまして35.6パーセント増加し、14億円となりました。利益率は7.9パーセントです。前年と比べますと、2.0ポイント増加したことになります。

経常利益・当期純利益も同じく約14億円・約9億円で、増益を果たしました。この当期純利益は、営業利益や経常利益に比べますと改善額が大きくなっていますが、これは前年の中間期におきまして、カンボジアの譲渡などに伴う減損損失などを計上していたことの影響です。設備投資に関しましては5億円で、内訳は右に記載しているとおりでございます。

上期・通期業績推移(連結)

material0-011

こちらのグラフは、売上高と営業利益につきまして、上期と通期をそれぞれ合わせて10年間の推移として示しているものです。

上期について、売上高は2016年3月期をピークに2年連続、それから営業利益は2014年3月期をピークに4年連続減少していました。しかし、今年度は資料のとおり、わずかではありますが、増収増益に転じたところです。通期でも増収増益ということで、計画を立てているところであります。

なお、営業利益に関しましては、年間計画に比べまして上期の進捗は順調でした。しかしながら、これから売上のトップシーズンである下期に入っていくため、経費を戦略的に投下する予定ということで、通期の計画については据え置いています。

2019年3月期 第2四半期 連結経常利益の増減要因

material0-012

これは経常利益の増減要因です。左側のオレンジ色の部分が、費用の減少などによって利益がプラスになった要因です。一番大きかったのが、販管費の中の人件費が減少したことでした。

右側の紫色の部分が利益のマイナス要因で、一番大きいのが、広告宣伝費が1億1,000万円増えたことでございます。差し引きしまして3億6,000万円ほどの増益で、約14億8,000万円の経常利益でした。

主要商品の月次売上推移(前年同月比)

material0-013

こちらは、毎月開示をしています月次の売上情報から、3年間の主要商品売上高の前年対比の推移をグラフに示したものでございます。赤が今期、青が前期で、緑が前々期です。おおよそのトレンドは、こちらのグラフをご覧いただければと思います。売上高の内訳は、後ほどご説明したいと思います。

月次延べ来店顧客数(前年同月比)

material0-014

同じく月次の開示資料から、お客さまの延べ来店数の推移です。色は先ほどと同じです。右上の表のとおり上期の累計は、男性が99.7パーセント、女性が99.0パーセントですから、前年度比横ばいないし微減という結果でございました。

男女別売上動向(連結)

material0-015

ここからは、売上高の内訳をご説明していきたいと思います。上段の表は、若干繰り返しになりますが、売上高の内訳でございます。メンズが前年と比べまして2.9パーセントのプラス、約106億円。レディースが前年対比2.8パーセントのマイナス、約67億円。その他が0.9パーセントのプラス、約5億円でございます。

右下の円グラフは、売上高に占める男女の構成比をお示ししています。今期は、メンズが61.0パーセント、レディースが39.0パーセントです。前年の中短期時点では、それぞれ59.6パーセントと、40.4パーセントでしたので、男性比率が1.4ポイントアップしたということです。

商品・サービス別売上高(単体/男女計)

material0-016

こちらは単体ベースでの男女合計の商品サービス別の売上実績です。詳しくはこのあと、メンズ・レディース別にみていきます。したがって、全体像ということで、ここはおおまかにご説明していきたいと思います。

弊社の主力としております「オーダーメードかつら」は、新規・リピートともに前年同期を上回ったという結果で、2億4,200万円の増収でした。この数字は当社内部で持っております社内計画との対比におきましてもプラスで着地したというところでございます。

その下の「増毛商品」は、まだ売上の絶対値としては全体の1割以上を確保している状況ではございますが、前年対比ということで見ますと1億3,000万円ほどマイナスということでした。これは社内の計画対比でもマイナスというところです。

「理・美容サービス」は、来店客数が横ばいないし微減だったという中、3.0パーセントの増収を確保しています。

商品・サービス別売上高(単体/男性)

material0-017

こちらは男性部門の商品・サービス別の売上の実績です。一番下段の「全商品合計」で、まず確認いたします。新規・リピートともに前年対比プラスで、全体で2.9パーセントのプラスでした。

商品別では、最上段の「オーダーメードかつら」は、新規が前年比若干のマイナスでしたが、リピートがプラスです。これは、期初計画・社内計画との対比で見ていきますと、新規・リピートともに計画対比プラスというところで確保できたというところでした。

増毛に関しましては、新規・リピートともに前年対比はプラスの金額となっておりますが、社内の計画対比では、若干マイナスで着地しております。

ARTNATURE REBORNプラン 部門別進捗

material0-018

メンズ部門の上期の進捗、それから下期の主な取り組みということで書かせていただいております。新規の部門に関しましては、引き続きお客様満足ということを軸といたしまして、担当したお客様に安心感を持っていただけるような行動を徹底的に実践しているところです。

そのために必要なスキルの評価、あるいは弱点の克服を積極的に行っているところです。店舗部門・リピートにつきましても、引き続きお客様満足ということを軸にして、お客様ご自身、あるいはお客様が現在お使いになっている商品に関する情報といったものに基づきまして、適切にアドバイスする、商品提案ができるということを徹底的に行っているところでございます。

そのために、スタイリスト向けに技術検定を行ったり、あるいは個別の指導・教育ということをこまめに実践しているところでございます。下期に関しましても、引き続き営業基盤の整備強化ということに注力していきます。

この秋に投入いたしました、自毛を活用した「マープシリーズ」の技術を結集した新増毛法ということで、「マープコントロール システム」を画面の下にご紹介しておりますので、後ほどご覧いただければと思います。これを加えた商品群の販売を推進すること、そしてスタッフの技術・接客のスキルを高めるということで、お客様のご要望にしっかりとお応えして、有効な提案を行って売上に結び付けていきたいと考えております。

2019年3月期 商品・サービス別売上計画(単体/男性)

material0-019

メンズ部門の商品・サービス別の通期の売上の計画値を載せております。通期の計画に関しましては、期初にお示ししている数値から変更はしてございません。「オーダーメードかつら」に関しましては、下期の計画値としては、64億6,000万円という数字になります。これは上期の実績対比でいくと、5.4パーセントプラスですが、昨年の下期の実績との対比でいきますと7.2パーセントのマイナスという水準でございます。

「増毛商品」に関しましては上期の進捗が44.6パーセントとやや遅れたというところで、下期は更にピッチを上げて取り組んでいきたいと思います。これは、通期の数字まで積み上げていく予定でございます。下期はそのために約17億1,000万円獲得するということで、計上をしております。メンズ部門全体といたしましては期初計画どおり、約219億円を達成させるというのが下期の計画です。

商品・サービス別売上高(単体/女性)

material0-020

こちらはレディース部門の商品・サービス別の上期の実績値です。最下段のところでまず全体をご覧ください。新規とジュリア・オージェ部門が前年対比マイナスです。それからリピートが前年対比でプラスとなりました。合計して、前年対比2.8パーセントのマイナスというのが上期の成績でございます。

最上段の「オーダーメードかつら」は、新規・リピートともに前期対比プラスということで着地できました。ただ、社内の計画対比ということでいきますと、若干のマイナスでした。

2段目の「増毛商品」に関しましては、一昨年導入いたしました増毛商品「ビューティアップ」の効果が若干一巡したということもありまして、新規・リピートともに前期比ではマイナスという着地でございます。期初の社内計画に対しても、若干マイナスでした。

合計欄の中の下から2行目に書いてありますジュリア・オージェに関しましても、前年比マイナスでございます。計画対比でもやや遅れているというのが上期の着地の状況です。

ARTNATURE REBORNプラン 部門別進捗

material0-021

レディース部門における上期の進捗、それから下期の取組みです。新規部門はメンズ同様、いかにお客様にご満足いただけるかということに重点を置いて、体験後のフォローなど、きめ細かな施策を展開中です。

展示会部門に関しましては、引き続き会場や開催数を厳選した上で、効率的・効果的な開催を目指しております。今後も競合他社との差別化などによりまして、集客力を強化するということが課題になってくると考えております。店舗部門は、接客対応ということに重点を置きまして、メンズ同様に基礎能力の底上げに努めていきたいという状況です。

ふだんあまりご来店いただけていないお客様や、遠方にお住まいのお客様に向けてのイベント開催などを通じまして、当社とのつながりを強化するという施策を展開中でございます。

下期に関しましては、メンズ同様にお客様を増やすということと共に、お客様と長いお付き合いをいただける。そんな関係を構築できる体制を作っていきたいということで、それを通じまして業容拡大ということを図っていこうと考えております。画面の下には新商品、秋冬の戦略商品ということで、2つ出しております。現在テレビCMなどを通じて、大きな反響をいただいているところでございます。

右側は、10周年を迎えたジュリア・オージェ事業として、この10月に新しく和紙の繊維を使った「さらら」を導入したという、その紹介でございます。ぜひご覧いただきたいと思います。これまでの主力の「レフィア」、それからこの「さらら」、ツートップで下期は巻き返しを図っていきたいと考えております。

2019年3月期 商品・サービス別売上計画(単体/女性)

material0-022

こちらはレディース部門における通期の売上高の計画値です。メンズ同様、期初計画から変更はしておりません。

最上段の「オーダーメードかつら」は、新商品の「パフィール ふわり」の広告宣伝効果などによりまして、10月以降の反響も十分に見込まれます。新商品の販売を軸に、積み上げをしていきたいと考えております。下期は約42億円という計画になりますが、上期の実績対比では3.9パーセントのプラス、前年同期の比較とでは0.9パーセントのマイナスという水準でございます。

「増毛商品」に関しましては、上期の進捗が若干悪かったので、下期は巻き返しを図っていきたいと思っております。下期の計画としましては、約8億3,000万円を達成させる予定です。

下から3行目のジュリア・オージェに関しましては、先ほど申したとおり「さらら」と「レフィア」の二大看板ということで、トップシーズンの下期に上期の遅れを取り戻していこうと、現在取り組んでいる最中でございます。通期計画33億円を目指します。

最下段にあるレディースの合計は、通期の計画といたしましては前年対比2.1パーセントプラス、約149億円を達成させます。

2019年3月期 商品・サービス別売上計画(単体/男女計)

material0-023

これまでご説明してまいりましたメンズ、レディースの売上計画の合算をお示ししているものでございます。数字そのものはほとんど繰り返しになりますので、ご説明いたしません。後ほど全体像としてご覧いただければと思います。

2019年3月期 通期連結業績計画

material0-024

連結の通期の計画値をお示ししています。通期連結業績計画は、期初から変更はしておりません。最上段の売上高は、通期の計画では2パーセント増の380億円です。先ほどからご説明してまいりましたとおり、上期はおおむね順調に推移してきております。

下期も営業基盤の整備・強化を図りながら、計画達成を目指していきたいと考えております。売上総利益は通期計画が約259億円ということで、前年に比べますと1.2パーセント増やす計画としております。上期は期初に計画していた利益率を上回って順調に推移してまいりました。下期についてもしっかりとした利益率を確保していきたいと考えております。

販管費は、通期の計画としましては前年対比0.4パーセントのプラス、231億円ということで計上してございます。内訳としての広告費は資料のとおりです。売上のトップシーズンになります下期経費については、戦略的に投下することを現在計画しております。

以上の結果といたしまして、営業利益に関しましては、通期計画では前年対比8.4パーセントプラス、約27億円です。経常利益以下につきましても、対前年比増益ということで、今期を終わりたいと考えているところでございます。

以上で私からの説明を終わります。ご清聴ありがとうございました。

記事提供:ログミーファイナンス

参考記事

ニュースレター

メールアドレスをご登録いただくと、毎朝LIMOの更新情報をお届けいたします。