2025年6月支給分から「年金生活者支援給付金」は増額改定されました。
支給対象となる方が請求手続きを行うと、2カ月に1度公的年金に上乗せして支給されます。
本記事では、3種類ある「年金生活者支援給付金」の支給対象となるのはどんな人なのか、支給要件を解説します。
また、年金生活者支援給付金の「給付額の平均」についても見ていきます。
記事の後半では、給付金が受け取れない3つのケースや、パターン別で年金生活者支援給付金の申請方法をご紹介しますので、ぜひご覧ください。
1. 「年金生活者支援給付金」はいつスタートした制度?国民年金・厚生年金の平均月額は?
厚生労働省の「令和5年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」によると、公的年金の平均月額は国民年金(老齢基礎年金)で5万円台、厚生年金(国民年金部分も含む)で14万円台です。
ただし現役時代の年金加入状況により、厚生年金を月額20万円以上受け取る人から月額1万円未満となる低年金の人まで、大きな個人差があります。
年金とその他の所得を含めても、一定基準以下の低所得となる場合「年金生活者支援給付金」の支給対象となるかもしれません。
2019年にスタートした「年金生活者支援給付金」は、老齢基礎年金、障害基礎年金、遺族基礎年金を受給中で一定要件を満たす人が、年金に上乗せして受け取れる給付金です。
次では、この「年金生活者支援給付金」の支給要件や金額について整理していきましょう。