シリーズでお伝えしている「個人投資家向けの株主優待研究」。今回は「かつや」などの外食店を運営するアークランドサービスの株主優待と株価動向について見ていきましょう。

そもそも株主優待とは何か

株主優待とは、「株主優待制度」とも呼ばれ、株主となることによって何らかの特典を得られる制度のことを言います。

株主優待制度は日本の上場企業の中では広く設けられている制度です。発行体が提供するサービスや商品に関する優待内容、クオカードといった金券、または食料品などのケースもあります。日本の株主優待内容は多様性があり、世界でも稀な制度です。

アークランドサービスの株主優待の概要

同社の株主優待の制度としては、年2回、同社指定店舗で利用可能な食事券を提供しています。

対象となる株主は、毎年6月及び12月末の株主名簿に記載もしくは記録された1単元(100株)以上の株主となります。

食事券の贈呈基準ですが、以下の通りです。

  • 100株以上:1100円分
  • 200株以上:2200円分
  • 1000株以上:11000円分

食事券の贈呈時期は、以下の通りです。

  • 6月末基準日:9月中旬(利用期限は翌年3月31日まで)
  • 12月末基準日:3月下旬(利用期限は9月30日まで)

株主優待だけではなく株価にも注意したい

株式投資をされている方で株主優待にだけに興味があるという人は少ないでしょう。

株主優待を受けるために必要なのは、その企業の株主になることです。そして、ひとたび株主になれば、その企業の株価が今後どうなるかが気にならない人はいないでしょう。

どんなに株主優待の内容が優れているからといって、自分が購入した時の株価と比べて今の株価が大きく下落したのでは意味がありません。株主優待をきっかけに株式に投資をしたという場合でも、その企業の業績と株価には注意したいものです。

株主優待制度に対する批判