株価が上昇すれば、キャピタル・ゲイン(売却した際の利益)を手にすることもできます。また、株価が下落すれば、売却しきれないで塩漬けの投資家もいるでしょうし、どうしても手元資金が必要な状況となり損失を確定してしまうこともあるでしょう(キャピタル・ロスという)。そうした意味でも株価は重要です。

イオンの過去1年の株価動向

最後に同社の株価動向をチェックしておきましょう。

過去1年の株価動向を見ますと、右肩上がりで好調な株価動向です。1年前には2000円を下回っていた水準が、現在は2700円を超えています。グローバルで株式市場が不安定な中、目立って好調な推移となっています。

まとめにかえて

もっとも、日本では広く知られる株主優待制度ではありますが、実は日本独特の制度ではあります。外国人投資家からは「株主優待に費用を使うのであれば、その原資を配当や自社株式の買い付けに回してほしい」という批判はあります。

ただ、日本人の個人投資家からすると、「配当には課税をされるが、株主優待には課税をされない」ため、株主優待は税金を考えれば「お得だ」という意見もあります。ぜひ、皆さんも株主優待でお得なライフスタイルを確立されてみてはいかがでしょうか。

【補足】株主のメリットは株主優待だけではない

株主のメリットはここまで見てきたような株主優待内容だけではありません。株主の権利としてより中心なポイントとしては、配当を受ける権利であります。会社の業績が良ければ増配されることもありますし、投資先などがない場合も配当を増やす企業もあります。