次回の年金支給日は6月13日です。6月からは、2025年度基準の金額での支給が始まります。2025年度の基礎年金は満額で月額6万9308円です。
しかし、なかには20〜60歳のうちに満足に保険料を納められず、年金受給額が低い人もいるでしょう。そうした人たちの生活を支えるためのお金が「老齢年金生活者支援給付金」です。老齢年金生活者支援給付金は、どのような条件を満たせば受け取れるのでしょうか。また、申請の仕方はどのようになっているのでしょうか。
この記事では、老齢年金生活者支援給付金の支給要件や支給額、支給申請の仕方について解説します。
1. 老齢年金生活者支援給付金の支給要件とは？
老齢年金生活者支援給付金の支給要件は、以下のとおりです。
- 65歳以上の老齢基礎年金の受給者である。
- 世帯全員が市町村民税非課税である。
- 前年の公的年金等の収入金額（※1）とその他の所得との合計額が昭和31年4月2日以後生まれの人は78万9300円以下、昭和31年4月1日以前生まれの人は78万7700円以下（※2）である。
※1障害年金・遺族年金などの非課税収入を除く。
※2昭和31年4月2日以後生まれで78万9300円超〜88万9300円以下である人や昭和31年4月1日以前生まれで78万7700円超〜88万7700円以下である人には、「補足的老齢年金生活者支援給付金」が支給される。
年金を受給しており、住民税非課税世帯に属していることが条件です。とくに住民税非課税世帯については、世帯の誰かが課税対象となると給付金を受けられなくなるため、世帯員の課税状況をあらためて確認しておく必要があるでしょう。
また、年金収入とその他の所得が一定額以下でなければ、支給の対象にはなりません。ただし、基準額をわずかに超えてしまった人のために「補足的老齢年金生活者支援給付金」も用意されています。そのため、基準額を多少上回ってしまう人も給付を受けられる場合があります。
次章では、老齢年金生活者支援給付金の支給額を見ていきましょう。
