5. 厚生年金・国民年金のしくみ「2階建て」構造になっている
日本の公的年金制度は「2階建て」のしくみになっています。
1階部分にあたる「国民年金」の上に、2階部分にあたる「厚生年金」が積み上がっている構造です。
原則、国内在住の20歳以上60歳未満の全ての人が加入するのは「国民年金」となっており、国民年金保険料(※1)は全員一律です。
保険料を全期間(480月)納付すると、65歳以降で満額(※2)を受給できます。
未納期間がある場合は、その期間に応じて満額から差し引かれます。
その一方で、会社員や公務員などが国民年金に上乗せして加入するは「厚生年金」です。
収入に応じた年金保険料(※3)を納め、受給額は年金の加入期間と在職中の収入などに応じて計算されるしくみです。
基本的には、加入期間が長く、収入が高かった人ほど、将来受け取れる金額は多くなります(ただし上限があります)。
※1 国民年金保険料:2025年度は月額1万7510円
※2 国民年金の満額:2025年度は月額6万9308円
※3 保険料額は標準報酬月額(上限65万円)、標準賞与額(上限150万円)に保険料率をかけて計算される