物価上昇が続く中、年金収入が中心のシニア層にとって、家計のやりくりは切実な問題です。
所得が一定基準額に満たない年金生活者を対象に、年金に上乗せ支給される「年金生活者支援給付金」という制度があることをご存じでしょうか。
2019年にスタートしたこの給付金は、一時的な経済対策とはちがい受給要件を満たす限り継続的に受け取ることができる支援です。
今回は「年金生活者支援給付金」の基本や、2025年度の支給基準額、さらに申請手続きについて分かりやすく解説していきます。
1. 「年金生活者支援給付金」は《老齢・障害・遺族》の3種類
「年金生活者支援給付金」とは、公的年金を含めてもなお所得の低い世帯を対象とする給付金です。
2カ月に一度の年金支給日に、公的年金に上乗せして支給されます。
近年しばしば実施されている「住民税非課税世帯への給付金」などの一時的な支援とは異なり、要件を満たす限り継続して受け取ることができる恒久的な支援制度です。
年金生活者支援給付金は、以下の3つの種類があります。
1.1 年金生活者支援給付金は3種類
- 老齢年金生活者支援給付金(補足的老齢年金生活者支援給付金)
- 障害年金生活者支援給付金
- 遺族年金生活者支援給付金
それぞれの支給対象者を確認しましょう。