エニアグラム

人間が生まれつき持っている性格や思考、行動パターンといった気質を9つのタイプに分類した性格分類学です。その智恵は、欧米のビジネス界においてリーダーシップや人材育成のためのツールとして当たり前のこととして用いられ、日本でも大手企業や上級国家公務員などの管理職研修に導入されています。

また、グーグル、アマゾン、アップル、ディズニー、トヨタ、コカコーラ、IBM等、世界的に有名な大企業をはじめ、ハリウッド映画でのキャラクター作りや犯罪者のプロファイリングへの応用など汎用性も高く、幅広い場面で活用されています。

参考:日本エニアグラム学会HP

MBTI

MBTI(Myers-Briggs Type Indicator)は、世界3大心理学者の1人として有名なユングのタイプ論をもとにして、世界50カ国以上で活用されている国際規格に基づいた性格検査です。

この検査では一人ひとりの性格を心の機能と態度の側面から見て、「ものの見方(感覚・直観)」「判断のしかた(思考・感情)」「興味関心の方向(外向・内向)」「外界への接し方(判断的態度・知覚的態度)」の4指標・16タイプに分類して捉えようとします。

また、MBTIの最大の特徴として、検査結果をもとに受検者本人が有資格者のフィードバックを受けながら自己理解を深めていくプロセスを重視する点が挙げられます。

参考:16 personalities 無料性格診断テスト(NERIS Type Explorer)

タイプ分け™

臨床心理学、組織行動学などをベースに、人のコミュニケーションスタイルやパターンを4タイプに分類する方法で、企業に勤める2万人(20歳以上)を対象に、対人関係やリーダーシップに関する調査を実施し、その結果から導き出された分析方法です。

自分や他者のコミュニケーションタイプを知ることでお互いの違いを理解し、相手に合わせたコミュニケーションが可能になるだけでなく、相手を勇気づけ行動を促すことができたり、自分のコミュニケーションタイプを知ることで自己成長にもつながりやすくなります。

参考:コーチ・エィアカデミアHP

ジョハリの窓

これは周囲の人に協力してもらう自己分析で、客観的に見た自分を知ることでこれまで気付かなかった新たな自分を理解することができる自己分析です。自分が知っている「自分の特徴」、他人が知っている「自分の特徴」の一致・不一致を4つの窓に分類することで自己理解のズレに気づけたり、新たな自分を発見することができます。

ジョハリの窓では「開放の窓」「盲点の窓」「秘密の窓」「未知の窓」の4つの窓に分類していきますが、中でも「盲点の窓」では他者から見た自分の特徴を書き出していきます。自分の強みや弱み、行動特性など普段なかなか聞くことのできない質問もこの機会に聞いてみると意外な一面を知ることができるのでおススメです。

参考:ポテクトHP

ライフラインチャート

これまでのキャリアを振り返ることで、自分の強みや弱み、行動特性を知ることができます。

人生の満足度の度合いを縦軸に、年齢を横軸に設定し、これまでの人生の流れを1本の曲線で表現します。「うれしかったこと」「楽しかったこと」「モチベーションが上がったとき」の気持ちをプラス領域に描き、「残念だったこと」「やる気がなくなりかけたとき」をマイナス領域に描いた後、主観的にチャートを分析すると、自分の強みや弱み、行動特性を明らかにするだけでなく、モチベーションの源や「成功体験」の起こし方、ストレスのコントロール方法まで知ることができます。

中でも、満足感の起伏が激しい箇所に焦点を当て「どうやって立ち直ったのか」「誰に協力してもらったのか」「自分のどの強みを生かしたか」等、自分に問いかけていくと、上記の点が明確になりやすいです。

参考:厚生労働省HP(ライフラインチャート)

おわりに

いかがでしたか。人は日々行動や経験を通して成長し、アップデートされていますので、習慣的に自己分析を行うとより効果が高まります。自己分析をしていくと、変わっている部分と変わらない部分が明確になりますが、変わっている部分は成長したことや経験を通して得たことであり、変わらない部分は確固たる自分の軸につながるものです。

著者も半年に1回は自己分析を行い、自分の軸を再確認したり変わっている部分は自分紹介や自己開示に追加したりしています。皆さんもぜひ参考にしてください。

福島 知加