5. 【2025年度】6月13日から「国民年金と厚生年金」も増額!前年度+1.9%
2025年度になり、前述の「年金生活者支援給付金」だけでなく、公的年金も金額が変わりました。
ここでは、若い世代が知っておきたい「年金」の基本について、説明します。
5.1 Q 今年度、年金の支給額は変わりましたか?
→A 2025年度の年金額は、2024年度から原則1.9%引き上げられました。
年金額は、物価や賃金の変動に応じて、毎年見直される仕組みになっています。
物価が大きく上がっても、賃金の上昇がそれほどではない場合、年金の上がり方は、賃金の上昇率に合わせて調整されます。
これは、現役で働いている人たちの負担が大きくなりすぎないようにするためです。
つまり、年金額は経済状況に合わせて調整され、特に物価が高騰した場合には、現役世代の負担とのバランスを考慮して決められているのです。
6. まとめにかえて
物価上昇が続く日本。家計のやりくりに悩む世帯は少なくありません。
収入が年金のみの低所得世帯にとって、「年金生活者支援給付金」という支援金を受け取れることはありがたいでしょう。
現役世代の人たちは、「年金生活者支援給付金」やいまのシニア世代が受給する年金額データを見てどのように感じましたか。
老後を迎えるまでに多くの資産を蓄えなければと感じた人が多いかもしれません。
人によって老後までの時間は違うため、とるべき対策も変わってくるはずです。貯めたい目標額から期間を逆算して、自分に合っている方法で老後資金準備を始めることができればいいですね。
参考資料
- 厚生労働省「令和7年度の年金額改定についてお知らせします~年金額は前年度から 1.9%の引上げです~」
- 厚生労働省「「年金生活者支援給付金制度」について」
- 厚生労働省年金局「令和5年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」
- 日本年金機構「年金生活者支援給付金請求書(はがき型)が届いた方へ」
- 日本年金機構「令和7年4月分からの年金額等について」
奥野 友貴