2018年11月12日に行われた、株式会社西武ホールディングス2019年3月期第2四半期決算説明会の内容を書き起こしでお届けします。IR資料

スピーカー:株式会社西武ホールディングス 取締役常務執行役員 高橋薫 氏

2019年3月期第2四半期決算実績

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高橋薫氏:2019年3月期第2四半期の決算実績です。まず、営業収益につきましては2,832億円となり、5期連続の増収となりました。

ホテル業におきまして、宿泊部門やMICE部門の収益が引き続き向上したことに加え、不動産事業における東京ガーデンテラス紀尾井町の賃料収入の増加、西武ライオンズの観客動員数の増加、ハワイ事業におけますホテルの収益向上などにより、前年同期比169億円の増収となりました。

次に利益についてです。増収による増益により、営業利益は前年同期比42億円の増益、経常利益は前年同期比50億円の増益、親会社株主に帰属する四半期純利益につきましては前年同期比26億円の増益となりました。この営業利益・経常利益は、過去最高益を更新いたしました。

四半期純利益につきましては、本年5月に発表いたしました業績予想との比較でマイナス2億円となっています。これは、見込んでいた固定資産売却の時期が変更になったことで、特別利益が想定を下回ったことなどによるものです。

セグメント別営業収益

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セグメント別の営業収益についてです。都市交通・沿線事業では、雇用情勢の堅調な推移やメットライフドームでのイベントの開催、野球観客動員数の増加に加え、本年3月に開業したグランエミオ所沢I期の効果、および有料座席指定列車「拝島ライナー」の導入などにより、鉄道業の運輸収入が増加し、5億円の増収となりました。

ホテル・レジャー事業についてです。ホテル業のRevPARの上昇、MICE部門の堅調な推移、前期事業取得を行いましたStayWell社のP/Lを当期から連結したことなどにより、81億円の増収となりました。

次に不動産事業でございます。東京ガーデンテラス紀尾井町の賃料収入の増加などにより、30億円の増収となりました。

次にハワイ事業でございます。ハプナビーチプリンスホテルの改装による営業規模の縮小や、キラウエア火山の噴火による影響はございましたが、プリンスワイキキ・マウナケアビーチホテルにおきまして、平均販売室料・客室稼働率ともに上昇したことによりまして、15億円の増収となりました。

その他事業におきましては、西武ライオンズにおいて各種営業施策の実施や、好調なチーム成績を背景に観客動員数が増加したことなどによりまして、19億円の増収となりました。

本年5月に発表いたしました業績予想との比較におきましては、連結全体で予想比プラス6億円となりました。ホテル・レジャー事業で自然災害や猛暑の影響を受けたものの、不動産事業において商業施設の好調・土地の販売があったこと、その他事業において西武ライオンズが好調であったことなどが要因となりました。

セグメント別営業利益・償却前営業利益

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セグメント別の営業利益です。ホテル・レジャー事業では、戦略的な人員の増加や新規事業関連費用などの将来の成長に資する費用、あるいは水道光熱費・減価償却費が増加いたしましたが、増収による増益となりました。また、不動産事業やその他事業でも、増収による増益となりました。

一方、都市交通・沿線事業については、鉄道業・バス業で運輸収入が増加いたしましたが、電気動力費や燃料費、一般管理費等の費用が増加したことにより、13億円の減益となりました。業績予想との比較では、不動産事業やその他事業における売上の上振れや、建設事業において利益率が想定を上回ったことなどによりまして、連結全体で26億円の上振れとなりました。

2019年3月期第2四半期の主な取り組み

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第2四半期の主な取り組みについてです。セグメント別に書いていますが、全体といたしまして、オープンイノベーションによる新規事業分野の創出に向け、VCファンドへの出資を実施いたしました。今回の出資により、ベンチャー企業との新たな事業展開の可能性を見出し、業界ネットワークの拡大や投資ノウハウの高度化を目指してまいります。

次に、不動産事業では、分譲マンション「アンヴィーネ保谷」の販売を開始し、すでに完売しています。

その他事業の中では、埼玉西武ライオンズが10年ぶり22回目のパシフィックリーグ優勝を果たしています。

都市交通・沿線事業 鉄道業の運輸成績

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鉄道業の運輸成績についてです。定期旅客につきましては、引き続き雇用情勢が堅調に推移したことにより、運輸収入は前年同期比でプラスの1.0パーセントとなりました。

定期外旅客につきましては、メットライフドームでのイベントの開催、野球の観客動員数が増加したこと、グランエミオ所沢I期がこの3月に開業したこと、有料座席指定列車「拝島ライナー」の導入などによりまして、旅客運輸収入は前年同期比でプラスの0.6パーセントとなりました。

ホテル・レジャー事業 営業指標の推移

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ホテル業の営業指標についてです。宿泊部門全体で、RevPARは前年同期比プラス7.1パーセントの1万2,576円。平均販売室料は、プラス2.9パーセントの1万6,049円。客室稼働率は、プラス3.1ポイントの78.4パーセントとなりました。

7月以降、リゾートや西日本のホテルにおける度重なる自然災害により、キャンセル等の影響もあり、第1四半期よりRevPARの上昇幅は縮まってはいますが、リードタイムを意識したレベニューマネジメント、およびマーケットチェンジの効果により、RevPARは計画を上回って推移しています。

ホテル・レジャー事業 インバウンドの動向 (宿泊客数・室料収入)

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インバウンドの動向についてです。外国人宿泊客数と外国人客の室料収入は、ともに増加いたしました。右下のグラフにあります外国人客の室料収入の比率も35.2パーセントと、前年同期から増加しています。その中で、北米・欧州・中国の割合が増加いたしました。

ホテル・レジャー事業 マーケットチェンジの状況

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ホテル・レジャー事業、マーケットチェンジの状況です。主な国・地域の外国人室料収入の状況をあらわしたグラフでございます。北米・欧州・豪州といった平均販売室料の高い地域からの収入が、引き続き増加しています。

また、中国が大きく増加していますが、これは2016年・2017年におけるマーケットの変化を受け、需要に応じて適正なボリュームのベースを中国からの顧客も含めて確保し、その上で高単価な個人客を獲得する戦略をとったことによるものです。

ホテル・レジャー事業 MICEの状況

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プリンスホテルの強みでございますMICEの状況です。右下のグラフに、第2四半期の実績を示しています。今期は企業のミーティング・セミナー・社内表彰などの、いわゆるインセンティブの需要を着実に取り込みまして、計画を上回って推移しています。

2019年3月期 連結業績予想

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最後に、2019年3月期の連結業績予想についてです。業績予想と比較すると、上期業績における営業収益はプラス6億円、営業利益はプラス26億円となりました。しかし、通期の業績におきましては、ハワイ事業で火山の噴火の影響、あるいは不動産売却の時期見直しなどにより、下振れが見込まれます。その他、自然災害などが業績に与える影響が不確実であるために、期初の業績予想から修正はしていません。

以上で、第2四半期決算についての説明を終わります。

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