「8年間授乳中です」…断乳しないのは恥ずかしいこと?

「ということは、8年間授乳中ですか!?」

そう言われてハッとしました。気付けば長男を出産して以来、次男、長女と出産し、合計8年間授乳中です。

長男は4歳2カ月まで、3歳8カ月の次男は今も週に一度くらい飲み、1歳半の長女は現在も授乳中。初めは「皆と同じように1歳頃断乳を」と考えていましたが、一度は断乳を経験し、また情報収集しながら自分の気持ちも考えた結果、長期にわたることになっていました。

見過ごされがちな「心の栄養」

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1人目の産後、母乳過多と診断された筆者。胸の張りや乳腺炎などの母乳トラブルが多く、2歳半まで授乳していました。2歳半を迎えて断乳を決意し、母乳マッサージに通いながら、一度は断乳。しかしすぐに長男が熱を出し、水分をとらないため授乳復活となりました。

一度断乳を経験してみて、大きな疑問が浮かびました。それまでの育児は、何をするにしても「子どもに向き合い、愛情をたっぷりあげる」ことが勧められていました。トイトレやしつけも無理にするのではなく、子どもの理解やペースに合わせながら、根気よく教えていきます。

しかし断乳だけは、いくら子どもが泣いても暴れても、おっぱいをあげません。あまりに泣かれるとママも辛いですし、夜も眠れず、胸も張るので痛い思いをします。育児の中で、断乳だけが母子ともに不自然に感じました。

授乳は体だけでなく、「ママに甘えたい」といった気持ちを満たす「心の栄養」を担う部分も大きいでしょう。育児をする上で、心の栄養は最も大切ともいえます。

しかし「1歳過ぎればご飯も食べるし、おっぱいの栄養もなくなる」と、心の栄養は見過ごされがちに。甘えたい気持ちを大切にし、親子ともに心に無理のない卒乳を選択する形があっても良いのではないでしょうか。栄養の話も、母乳は血液からできているので、確たる根拠はないようです。

もちろん離乳食の進みが良くない、夜中に何度も起きる(長女がこのタイプです)、復職するなど、理由があっての断乳もありますが、特に理由もなかったので筆者は自然卒乳へ切り替えました。

臨月に自ら卒乳した長男、タンデム授乳の次男

参考記事

ニュースレター

宮野 茉莉子

東京女子大学哲学科を卒業後、野村證券を経て2011年よりライターへ。
主な執筆分野は育児、教育、ライフハック、女性の社会問題など。
子どもから大人まで「自分の頭で考える」哲学の面白みを伝えるべく執筆中。禅好きの3児の母。