承認の中で最も強い影響を与える「褒める」という承認。ある実験では、褒めることでやる気が増して実際に学力が上がったり、某教習所では褒めることを徹底した結果、交通事故が減少したといいます。

皆さんも、人に褒められたことが嬉しかったり心に残ったりした経験はありませんか。中には、褒められた一言で人生が変わったという方もいらっしゃるのではないでしょうか。

しかし、褒め方を間違えると「また調子のいいことを言ってる」と思われ、効果が発揮されないケースがあります。そうならないためにも、褒める際は「相手をよく観察した上で具体的に褒める」ことをおススメします。

たとえば、毎日朝早く出勤している人に対しては、「すごいね」だけではなく「毎日朝早くから出勤している姿を見て、とても刺激を受けています」と伝える方が具体的で、相手は自分のことを見てくれている(興味を持ってくれている)という気持ちになり、心から受け入れてくれます。

「褒める」立場になった時、相手を喜ばせようと誇張したり、過度な褒め方をしてしまいがちですが、ありのままの事実を伝え、「何が良かったのか」「どういう点が優れていたのか」を意識して伝えると効果は高まります。

相手の行動に「感謝する」

相手への感謝の気持ちを表す「ありがとう」という魔法の言葉。この言葉を言われると、人は一気に心が満たされます。ですので、感謝の気持ちは日常の小さなことでも伝えるようにすると良いでしょう。

この場合も「ありがとう」だけでなく、「いつも○○してくれてありがとう」というように、相手の行動を具体的に示して感謝の気持ちを伝えると、より相手へポジティブな影響を与えることができます。

「早急にご返信頂きありがとうございます」「いつもお客様にお茶を出してくれてありがとう」「忙しい中、プレゼントを選んでくれてありがとう」など、相手のしてくれた行動に対して感謝の気持ちを伝えていきましょう!

おわりに

相手を承認し、心を満たす存在になれば、最終的に自分に返ってきます。もし自分が満たされたい時は、同様に「認めて」「褒めて」とおねだりできると良いですね。

個人的におススメなのが、 同僚や友人・恋人 など、お互いを承認し合えそうな相手と「承認の日」を設定すること。この日はネガティブ発言禁止で、お互いを褒め合ったり、感謝をし合ったりすると、自分の自信につながり継続的にモチベーションを保つことができます。

筆者も月に1回の「承認の日」が待ち遠しくてしかたありません。「いいね」と思ったら、ぜひ実践してみてくださいね。

福島 知加