2. 75日線を挽回し、3万7000円台へ

先週の日経平均の値動きをテクニカル面から振り返ってみましょう。4月7日には一時、3万1000円を割り込み、3万792円まで下落しました。ただ、その後大きく反発すると、じりじりと価格を切り上げ、4月30日には終値ベースで3万6000円台を回復しました。

先週は週初5日~6日が祝日のため休業で、営業日は3日間しかありませんでした。小幅な値動きながら窓をあけて上昇し75日線を回復、終値ベースでも3万7000円を突破しました。

今後の展開はどうなるでしょうか。チャートの形は悪くありません。25日移動平均線を回復した後、75日線も回復し、200日線に近づいています。これらの主要な3本の移動平均線を回復できれば、さらに上昇に弾みがつきます。上値メドとしては3月26日につけた3万8220円の戻り高値が目標になります。ここを超えると4万円台も視野に入ってきます。ただ、このあたりは過去に売買が積みあがっているため、抜けるのにパワーがかかりそうです。しばらく3万8000円~4万円の間でもみあうことも想定されます。まずは今週、200日線を回復できるか注目したいところです。

25日移動平均線を回復した後、75日線も回復しました。今週、200日線を回復できれば、さらに上昇に弾みがつきます。

日経平均株価

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参考資料

下原 一晃