今年も残すところあとわずかとなりました。12月といえば、多くのビジネスパーソンにとって待ちに待った冬のボーナス(期末・勤勉手当)が支給される季節です。
支給額を見て一息つくと同時に、来年に向けた貯蓄や、さらにその先の「老後資金」について思いを巡らせる方も多いのではないでしょうか。
老後資金の要といえば、やはり退職金です。「公務員なら安泰」というイメージが根強くありますが、度重なる制度改正や民間給与との調整により、その水準は変化し続けています。
「定年まで働けば十分な額がもらえるのか」「老後の生活費は賄えるのか」。その実態を正確に把握しておくことは、堅実なライフプランを立てるための第一歩です。
そこで今回は、国家公務員の退職金額をみていきながら、公務員の退職金の平均額や、勤続年数ごとの支給例も交えて解説します。
1. 【中高生のなりたい職業ランキング】中高ともに人気は安定の「公務員」
LINEリサーチの調査によると、中学生と高校生が希望する「職業のランキングTOP10」は以下のとおりです。
1.1 中学生・高校生のなりたい「職業ランキング1位」は何?
- 男子中学生の1位:スポーツ選手
- 女子中学生の1位:イラストレーター
- 男子高校生の1位:国家公務員・地方公務員
- 女子高校生の1位:国家公務員・地方公務員
男子高校生・女子高校生ともに、なりたい職業の第1位は「国家公務員・地方公務員」でした。
また、中学生のランキングでも、男子の2位、女子の5位に公務員が入っており、安定した人気を保っています。
公務員は、なりたい職業ランキングで常に上位に名を連ねる職業です。
その理由としては、調査結果から次のような意見が寄せられています。
- 安定した収入を得たいから(中1男子)
- かっこいいと思ったから(中3男子)
- AIが普及しても、すぐに仕事が無くなることがないと思ったから(高1女子)
- 日本のために働きたいから(高1男子)
- 公務員は安定してるから(高2男子)
公務員は「安定した職業」として知られていますが、実際の退職金はどの程度支給されているのでしょうか。
