2018年11月13日に開催された、株式会社キャリアインデックス2019年3月期第2四半期決算説明会の内容を書き起こしでお届けします。IR資料

スピーカー:株式会社キャリアインデックス 代表取締役社長/CEO 板倉広高 氏

決算ハイライト (数値)

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板倉広高氏:板倉でございます。本日はお忙しい中、お集まりいただきまして、どうもありがとうございます。本日、2019年3月期第2四半期の決算を発表させていただきました。その内容につきまして、ご説明いたします。

まず、決算のハイライトです。売上に関しましては、第2四半期累計で12億300万円、前年同期と比べまして108.2パーセントです。ただし、後ほどご説明いたしますが、注力事業のマーケティングソリューション事業の計上方法をグロスからネットに変更していますので、(以前と)同じ基準であるグロスで比較した場合は135.1パーセントとなります。経常利益は4億5,600万円で、前年同期比で128.1パーセントになっています。

決算ハイライト

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決算のハイライトとして、トピックスですが、冒頭でお話ししましたマーケティングソリューション事業の本格的な拡販を開始しています。10月末現在、382アカウントです。10月に入りアカウント数が急激に伸びているのですが、この理由につきましては後ほど詳しくご説明いたします。

既存の事業として、HR領域で転職サイトの「CAREER INDEX」と、アルバイト・派遣(向けの)サイト「Lacotto」の2サイトを運営しています。(これらのサイトには)経理・財務分野特化型、IT業界特化型、製造特化型を含めた計5社のパートナーが参画しています。

この5社につきましては、(スライド)下の注記の2番目に書いてあるとおりです。別途、株式の分割および立会外分売を7月に実施しています。

決算概況 2019年3月期2Q累計

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決算の概況です。冒頭のところで売上と経常利益をお伝えしましたが、あらためて説明いたします。(売上高を)同じグロス計上で比較した場合、(前年同期比)135.1パーセントで、15億300万円になりますが、(ネット計上では)3億円ほど少なくなっています。

売上が12億300万円、(前年同期比)108.2パーセント。営業利益、経常利益ともに4億5,600万円で、前年同期比はそれぞれ128.2パーセント、128.1パーセントと伸びています。純利益も2億9,000万円で、129.5パーセント。営業利益率につきましては、ネット計上に変更したことで、売上がその分減りましたが、利益が変わりませんので、32パーセントから37.9パーセントに伸びています。

決算概況 通期業績予想に対する進捗率(2Q累計)

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通期業績予想に対する進捗率ですが、今回、通期の業績見通しには変更ありません。売上高は27億7,200万円で、(進捗率は)43.4パーセント。営業利益、経常利益(の進捗率)は45.6パーセント。純利益(の進捗率)は47.6パーセントです。

当社の場合、過去の例からすると、上半期、下半期では、45対55くらいがこれまでのトレンドです。当社は第4四半期である1月から3月が最も伸びる時期であり、社内で追いかけている計画と比較しますと、おおむね計画どおりとなっていると思っています。

決算概況 2019年3月期2Q(7月~9月)

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累計ではなく、第2四半期だけの数字になります。グロスは割愛いたしますが、売上が5億7,300万円、(前年同期比で)101.2パーセントです。営業利益、経常利益ともに2億3,000万円で、それぞれ(前年同期比で)127.6パーセントです。純利益が1億4,700万円で、(前年同期比で)129.8パーセント。第2四半期だけの営業利益率は、31.8パーセントから40.2パーセントに伸びています。

市場概況 転職者数

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市場概況および事業概況についてです。みなさまはご存知のこともあるかと思いますが、おさらいの意味で、市場概況も説明させていただきたいと思います。2017年の総務省の統計ですが、転職人数は307万人から311万人(に増えています)。今年度は、もっと増えるのではないかと思われます。

市場概況 人材三業界の市場規模

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人材三業界……人材派遣・人材紹介・再就職支援事業の合計の市場規模も、この(スライドの図の)ように、2016年度から2020年度に向けて進捗していくのではないかと思われます。

市場概況 有効求人倍率

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みなさんご存知の数値かと思いますが、有効求人倍率が44年8ヶ月ぶりの高水準ということで、1.64倍。有効求人倍率が大きく伸び続けている状態です。

事業概況 サービス紹介①

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事業概況についてです。メインの事業は引き続き、転職(求人情報サイト)である「CAREER INDEX」です。こちらは、みなさんもご存知のとおりですが、50数サイトがパートナーサイトで、外部(のサイト)に出ていく必要がない、オンライン連携している国内唯一のサイトで、求人情報も会員登録数も順調に伸びています。

約80万件の求人情報と(スライドに記載が)ありますが、日によって(数が)前後しまして、今日現在では、だいたい75万件の求人情報を持っています。これがオンライン化されているということで、相当な数になると自負していますし、会員登録数も、108万人から113万人と順調に伸びました。

事業概況 サービス紹介②

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アルバイト・派遣サイト「Lacotto」です。こちらもここ1年半くらい、非常に注力している領域です。(スライドには)求人情報の数が130万件とありますが、今日現在では159万件で、相当な数だと思っています。

こちらはアルバイト(や派遣)のためのサイトで、スマホからのアクセスがほとんどです。会員登録なしでライトに使用、継続できるサービスとして運用しておりますが、(求人数)159万件は相当な数です。

事業概況 サービス紹介③

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「Fashion HR」はファッション業界に特化した転職サイトで、こちらも順調に伸びています。

事業概況 サービス紹介④

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これだけ領域が違うのですが、こちらが「CAREER INDEX スクール」です。講座情報が載っているサイトで、ビジネス系からお稽古系までカバーしており、3万件ほど(の講座情報を)掲載しています。ユーザーは無料で講座の検索や資料の請求ができるもので、転職やアルバイトのサイトで得たノウハウを生かして、スクール事業も展開しています。

事業概況 サービス紹介⑤

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事業概況の中で、これが新規事業領域となりますが、先ほど「アカウント数が伸びています」と話しました、マーケティングソリューション事業です。マーケティングソリューション事業は、何のことやらと思われるかもしれません。(スライドに)自社のマーケティングノウハウをクライアントにも展開とありますが、基本的には「Indeed」を中心とした求人情報検索エンジンの運用ノウハウの展開です。

人材業界では今、求人情報検索エンジンが非常に伸びていると言われており、ユーザーが増加しています。当社も集客手段の1つとして、「Indeed」を中心とした求人情報検索エンジンを、自社の集客のために磨き続けていたわけです。

ただし、これで効果を出そうとすると、多くの工夫が必要です。これを商品化したのが、マーケティングソリューション事業と捉えていただければと思います。

そして「Leadle」です。後ほど細かくご説明しますが、応募であったり、履歴書の登録で課金するものではありません。当社にある220万件超の求人情報や出稿履歴、113万人の会員データから、新たな商材に展開したものです。すでに当社にあるリソースといいますか、資産(を活用したもの)です。

こうした商品ができたという意味では、マーケティングソリューションと同様、おもしろい商品だと思っています。

事業概況 サマリー①

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事業概況のサマリーです。繰り返しになりますが、この3ヶ月で会員は108万人から113万人と、約5万人増加いたしました。求人情報掲載数も、アベレージで出していますが、およそ220万件。「Fashion HR」が約1万件、「CAREER INDEX」が75万件から80万件、「Lacotto」が130万から150万件くらいです。各パートナーさまの求人の情勢が上下するため日別で変わりますが、おおむねこのくらいの件数です。これは、相当な数ではないかなと思います。

事業概況 サマリー②

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マーケティングソリューションのアカウント数です。こちらが、今後の成長戦略のコアにもなってくる部分です。2018年3月から9月までで、約92アカウント増えたのですが、商品設計も修正しました。

また売り先についてですが、これまでは既存の当社クライアントさまへのクロスセルで(アカウントを)増やしてきました。したがって、クライアントさまは求人ポータルサイトや人材紹介会社でした。

「Indeed」を中心とした求人情報サイトでは、クライアントが今、アルバイトなどがメインになっていまして、アルバイトの中でも、いわゆる「スモールB」といわれる、実店舗やチェーン店といった、実際に(人材を)採用するお店や企業側を、営業先のターゲットとして増やしています。

これにより、アカウントの数が飛躍的に伸びつつあるといえます。9月の中旬から始める予定だったのですが、10月からの開始となりました。今回は、第2四半期の決算説明ではありますが、トピックスという意味で、10月末の数字も記載しております。

成長戦略 既存事業

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成長戦略です。これまで運営してきた4つのサイト……「CAREER INDEX」「Lacotto」「Fashion HR」「CAREER INDEX スクール」は、まだまだ既存事業の進捗という意味で好調な人材業界の状況も含めて、まだまだ伸ばせると思っています。

成長戦略 既存事業① データベースの活用と課金機会の増加

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こちらは、何度も決算説明会等の資料でご説明しているため、繰り返しになってしまうのですが、当社が持っている一番の資産は、求人情報とユーザーさまのデータ・レジュメを中心としたユーザー情報だと思っております。そこから毎回、いろいろな発見が出てきているのです。

ユーザーさまのメリットとしては、転職は当然、現職中に行われる方が多く、かつ転職活動は初めてであったり、多くても1~3回くらいと、慣れていない方がほとんどになります。なかなか自分で自分に合う、今よりもいい仕事を見つけるのは、難度がそれなりに高いわけです。

それを当社が、過去のさまざまなデータを見て、この方にはこの情報がいいですよというように、どんどんレコメンドしていただく。その方にとってはいい情報ですし、採用する企業にとっては(求める人物像に)マッチした人材です。パートナーにとりましても、応募や成約が増えますし、当社も収益が増える。すべてがプラスになるため、これに関しては引き続き注力しています。

成長戦略 既存事業② 専門サイト強化・エリア拡大

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昨今は、総合サイトではなく、専門サイトと言われる業界特化型や、(スライドの)右側にあるエリアに特化したような、特徴を持った人材サービス、求人サイトがどんどん出てきています。

現在、サービスやサイトがいくつあるのか把握できないくらい増加しています。当社にも、このような特化型サイトといわれるところでお問い合わせをいただくケースがかなり増えてきています。この部分は、まだまだサポートさせていただける余地があると考えています。

成長戦略 新規事業

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成長戦略の新規事業です。先ほどから申し上げているマーケティングソリューションと、営業支援システム「Leadle」に関して触れたいと思います。

成長戦略 新規事業概要

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新規事業の考え方についてですが、投資をできるだけ少なくして、できる限り効果を最大にする、レバレッジを効かせたものを得意としています。まず、当社の最大のアセットは、ここに書いている求人情報データ、および、それに対して何らかのアクションを起こした求職者のデータです。これをいろいろな(角度から)分析してみますと、先ほど申し上げましたように、いろいろなものが見えてきます。

そうした目に見える経営資源だけではなく、マーケティングソリューションのところでご説明しましたが、私どもは何を行っている会社かというと、Webマーケティングの会社です。自分たちがWebマーケットで十数年間培ってきた、それなりの知見が蓄積されていますので、新しく伸びてきた求人情報サイトの検索エンジン部分をマネタイズしていこうというのが、先ほどのマーケティングソリューションです。

課金ポイントの増加についてですが、今までは求人情報を掲載して、Web上で求職者を集客して応募いただくことでチャージするといったものでした。例えばですが、後ほど「Leadle」のところでご説明しますが、200数十万件の求人情報には、よく考えると、相当な情報が入っています。

当然ですが、長い間(この事業に)取り組んでいますと、どの会社がどの媒体にいくらの広告を出したのかという履歴が、全部当社に残っています。さらに、当社の中だけでですが、掲載した求人情報に対して、どのぐらいの応募があったかもわかるわけです。

それを分析していきますと、広告効果の高かったものや、広告効果の悪かったものがわかります。例えば、求人広告を販売されている代理店さんや人材紹介会社さんにとって、これらは大変貴重な情報になり得ますので、こういうものを商品化していきます。

したがって、当社にすでにある経営資源等をマネタイズしていくことを、今後の成長戦略の1つの柱として考えています。

成長戦略 新規事業① マーケティングソリューション

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マーケティングソリューションなのですが、当社の経営資源とマーケットニーズの掛け算ということを申し上げました。まず全体として、人材業界の市場規模は非常に伸びています。ネットの転職情報サービス、いわゆる媒体社といわれるところ、あとは、人材紹介会社といわれているエージェントの部分、さらに、正社員以外のアルバイト・パート・派遣のメディア。そのなかで一番伸びているのが、求人情報検索エンジンの部分です。

まずは、「CAREER INDEX」と「Lacotto」という既存サービスを拡販することで事業を伸ばしていきたいと思っています。現在、もっとも伸びが大きいと思われる求人情報検索エンジンにつきましては、当社のマーケティングソリューションサービスの提供先をどんどん増やしていくことで、大きな収益にもつなげていけるのではないかと考えています。

こうした検索エンジンに求人広告を掲載するのは、新しい媒体であるがゆえに、工夫が必要です。さらにいうと、もっと効果を上げる、つまり応募を集めるにも、それなりの工夫が必要です。そして、応募された方に対して、いざ採用につなげるところも工夫が必要です。

そうした部分の知見を商品化したのが、マーケティングソリューション事業です。可視化して「メインはこれです」とは申し上げられないため、わかりにくくて申し訳ないのですが、いま非常に好評です。

成長戦略 新規事業② Leadle(リードル)

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続いて「Leadle」です。これは、先ほどお話ししたのですが、特徴として(スライドに)画面のサンプルを載せました。各広告主が、どの求人(メディア)に、どんな広告を出しているかであったり、もしくは過去(の情報)もわかります。

過去のデータから……例えば3ヶ月に1回(求人を)掲載しているのであれば、「この会社さんはたぶん、来月またこの媒体に、このぐらいの広告費を使うのではないですか」ですとか、アルバイト利用でいえば、とあるビルで「何階の方が、こんな広告を出していましたよ」といったことが、営業先でスマホを見ればわかります。また、「この広告には、どのくらいの応募が集まってそうですよ」といったこともわかったりするのです。

また「Leadle」は、緯度・経度情報ともリンクしていますので、自分の担当エリアで過去何ヶ月以内に何十万円以上の広告を出した会社を検索しなさいと指定すると、出稿している会社がわかるのです。非常に機能性に優れ、データベースを活かしたつくりになっています。

こちらも、求人広告代理店さん、派遣会社さん、人材紹介会社さん、もしくはRPO等の営業支援サービス会社さん、人材採用代行会社さんに拡販を進めているところです。

私としての説明は以上になります。ご清聴、どうもありがとうございました。

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