基本的に子どもの人間関係のトラブルに、あまり親が介入したり、親が未然にトラブルを防ごうと行動しないほうがよいと思います。学校で小さなトラブルを乗り越えながら、人間関係を構築していくことも大切なこと。子どもには、何かあったときに自分自身で道を切り開いて行けるようにする力を身につけてほしいものです。

しかし、子どもが苦しんでいるところを黙って見過ごすことができないのが親心。そんな時はまず、子どもの話をしっかりと聞いてあげて、今後どのようにすればよいのかを話し合って、導いてあげられればベストなのではないでしょうか。

親だからこそできるアドバイスが必ずあるはず。しっかりと子どもの気持ちに寄り添ったひとことをかけてあげたいですよね。

手遅れになる前に

思い悩んでいる子どもにその理由を聞いてみると、「え! そんな些細なことで?」と拍子抜けしてしまうことも多々あります。しかし、大人にとって「そんなこと」でも、子どもにとっては世界が終わるかのような悲劇に感じてしまうこともあるのです。

いつか時がたち、「そういえばあんなことで悩んでいたね」と一緒に笑えるように、親子でタッグを組んで、色々な問題を乗り越えていきたいものです。

大中 千景