【日経平均株価考察】米関税交渉は進展せず、影響は長期化か

2. 25日線を挽回し、3万7000円台に迫る

先週の日経平均の値動きをテクニカル面から振り返ってみましょう。4月7日には一時、3万1000円を割り込み、3万792円まで下落しました。ただ、その後大きく反発すると、じりじりと価格を切り上げ、4月30日には終値ベースで3万6000円台を回復しました。週末にかけても窓をあけて上昇し、5月2日には一時、3万6976円と、3万7000円台に迫りました。

今後の展開はどうなるでしょうか。チャートの形は悪くありません。25日移動平均線を回復した後、75日線、200日線に近づいています。両移動平均線を回復できれば、さらに上昇に弾みがつきます。75日線が、心理的節目となる3万7000円、200日線が同じく心理的節目となる3万8000円付近にあります。今週、まずは3万7000円台の回復に期待したいところです。逆に75日線に上値を押さえられ3万7000円を挽回できないと、しばらくもみ合いになる可能性もあります。

 

参考資料

• 日本経済新聞　日経平均株価

下原 一晃