みなさんは「ママ活」という言葉を聞いたことはありますか?
これは、子どもを産んでママとなるための活動……のことではありません。
「ママ活」とは、主に「年上の女性が、年下の男性とデートをする代わりに金銭的な援助をする」という男女交際を指して使われる言葉です。SNS上でも、連日、男女双方がハッシュタグをつけて相手を募集している様子が見られます。そのような「ママ活」に対する世間の意見をまとめてみました。
「ママ活」の前に「パパ活」があった
そもそも「ママ活」という言葉は、どのようにして生まれたのでしょうか?
実はもともと「パパ活」という言葉がありました。この言葉は、2016年ごろから聞かれるようになり、『101回目のプロポーズ』『高校教師』や、最近では『高嶺の花』の脚本家で知られる野島伸司さんが、2017年に同名のドラマ脚本を執筆。インターネットテレビを経て、フジテレビで地上波放映されました。
「ママ活」はその対義語として生まれ、2017年後半ごろから聞かれるようになったといわれます。
ドラマでの「パパ活」は、フジテレビの公式サイトによると、「カラダの関係がなく、デートをするだけで金銭的支援をしてくれる男性との交際を意味する」という説明がされています。金銭面の要求を満たしたい若い女性と、精神的な安らぎを求めている大人の男性の需要がマッチして交際が盛んになりましたが、「ママ活」もこれと同様に、若い男性と大人の女性のニーズが合ったようですね。
17歳の高校生が補導される
しかし、そのような活動が盛んになる裏側で、男子高校生が補導されるという事件も起きました。男子高校生は9月下旬にTwitterで「福岡 17さい ままかつしたい#ママ活募集」と書き込み、それを見つけた警察署員が身分を隠して高校生とやり取りをし、待ち合わせ場所で補導しました。
この事件に対するネット上の意見には、次のようなものがあります。
「パパ活やったら男が逮捕 ママ活やったら男が補導 何しても男が悪いってなるの謎」
「なんでパパ活の補導しないのにママ活の補導はするん?」
「『パパ活』は容認されアプリができてトラックまで走ってるのに、ママ活は捕まるこの理不尽」
一方で冷静な意見も
男性が悪く扱われていると感じて、苦言を呈している方が多いみたいですね。一方で、
「いやこれは金額提示したのがバレたのがあかんのやろ」
「パパ活がセーフなんてどこの世界だよ 女子高生たくさん補導されまくってるだろ」
「少年(女子含む)がパパ活やママ活をした場合、”男女問わず”補導されうる」
といった冷静な意見も見られました。
コメンテーターのマツコ・デラックスさんは、「そんなに悪いことなのかな」と、成人しており、健全な付き合いをするなら問題ない旨のコメントをしています。
いずれにしても、個人情報をさらす以上、リスクはつきまといそうですね。
男性からの印象は?
こうした「ママ活」に対するネット上の反応を、男性・女性両側から見てみましょう。まずは男性(と思われる人たち)で多い意見をまとめてみました。
「姉活というものまであって引いてる」
「金が欲しかったら普通に働くしかないんだよね」
「何がママ活だ ふざけるな」
基本的には否定的な意見が多いようですね。一方で、肯定的なコメントを残す人たちも見られました。
「中抜きする暴力団とか居ない分、以前より健全なのでは」
「普通のデートですからね」
女性の印象は?
続いては、女性(と思われる人たち)の意見です。
「『自分を大切にする教育』の圧倒的欠如だと思う」
「どんなにイケメンで優しかろうと『金が貰えるからこその対応なんだろうな』と思ってしまって全然楽しめない」
「『お金払ったら会ってやるよ?』ってことよね? なんかイラッとするわね」
やはりこちらも否定的な意見のほうが多いようですが、肯定的な意見も見られました。
「賛成ですよ。利益の承継、経済の活性化ですから」
「需要と供給が上手く成り立ってるんだからよくない?」
新しく登場した特殊(?)な恋愛関係で、売春など違法行為につながる可能性もあるなど、「パパ活」と並んで問題点も指摘されている「ママ活」。しかし、その交際内容にも人によってかなり大きな差があり、ひとくくりに「よい」「ダメ」とも言い切れないところもあるのが実情です。今後、社会がこれをどう捉え、どのように動いていくのか、注意して見ていきたいところです。
クロスメディア・パブリッシング