【8月15日支給】申請しないともらえない「年金生活者支援給付金」対象者や基準額は？9月には「年金生活者支援給付金請求書」が新たな支給対象者へ原則、請求した月の翌月分からの支払い

「年金生活者支援給付金」制度はご存知でしょうか。

年金を含む一定以下の所得の方が支給対象となる給付金で、2カ月に一度年金に上乗せして支給されます。

「年金生活者支援給付金」は老齢年金生活者支援給付金、障害年金生活者支援給付金、遺族年金生活者支援給付金の3種類。

老齢年金生活者支援給付金について、新たに年金生活者支援給付金の支給対象となった場合、9月初旬に順次「年金生活者支援給付金請求書」が送付予定です。

すでに年金受給中で、新規に年金生活者支援給付金の支給対象となった場合

この給付金は申請しないと支給されない給付金です。

「年金生活者支援給付金請求書」に記入して提出すると、支給要件に該当した場合は「支給決定通知書」が送付され、支払い開始の上旬に「振込通知書」が届き、年金の支給と同じ口座で受け取る流れとなります。

今回は9月の請求書送付を前に、「年金生活者支援給付金」制度について解説します。

1. 2025年度の年金生活者支援給付金制度の給付額は2.7%増！基準額はいくらか

まずは年金生活者支援給付金制度の基準額を確認しましょう。

公的年金（国民年金・厚生年金）と同じく、年金生活者支援給付金制度の給付額は毎年度改定されます。

2025年度分は前年の物価変動率に基づいて、2.7％の引き上げとなりました。

年金生活者支援給付金の給付額

年金生活者支援給付金の支給金額

老齢年金生活者支援給付金は、基準額として月額5450円が設定されており、それをもとに保険料納付状況（※保険料納付済期間や免除期間）に応じて計算されます。

そのため、実際に受け取る金額には個人差が出ることを理解しておきましょう。

支給要件を満たすと、月額で最大約5000円、1回の年金支給で最大約1万円、年額にすると最大約6万円が、年金に上乗せされることになります。

では「年金生活者支援給付金」を受け取るための手続きについて、次章で見ていきましょう。