シリーズでお伝えしている「注目小売店月次実績」。今回は回転寿司チェーン店「くら寿司」を運営するくらコーポレーション(2695)の、2018年10月の月次動向及び過去実績、また過去1年の株価動向について振り返ってみましょう。

直近の月次実績はどうだったか

2018年11月5日に更新された、くらコーポレーションの2018年10月の既存店売上高は、対前年同月比101.1%と3カ月連続でプラス成長です。なお、速報時点では客数及び客単価の内訳の開示はありません。

また全店売上高も同104.7%とプラスになりました。

今期の既存店売上高の振り返り

では、2018年10月までの既存店売上高はどう推移してきたのでしょうか(同社は10月決算)。

2018年10月期の既存店年間売上高は、対前年同期比100.7%とプラス成長を果たしました。

客数で対前年同月比のマイナスが続く一方、客単価は9月まで年度を通じてプラスを維持。客単価の伸びが客数のマイナスをカバーして売上高をプラスに押し上げた形です。

特に上期(11月~4月)はいずれの月も客数がマイナスとなる中で、売上高のマイナス月は2か月に留まりました。

なお、全店売上高は5月の対前年同月比99.3%を除けば、いずれの月もプラス成長となっています。

過去1年の株価動向はどうだったか

最後に同社の株価動向を見ていきましょう。

昨年11月に5,000円付近を底に上昇を開始した同社株価ですが、6月の8,000円台前半を天井に下落。現在は6,000円台後半で再浮上の動きを見せつつあります。

2018年10月期は、8月・9月の2か月以外は客数が対前年同月比マイナスとなり、既存店売上高の不振を招きました。来期も引き続き、既存店客数の推移に注目が集まるのではないでしょうか。

くらコーポレーションの過去1年間の株価推移

参考データ:くらコーポレーション「月別推移」

LIMO編集部