老後生活の支えとなる年金ですが、6月振込分から支給額が増額となります。

それでは、6月支給分からどれくらい年金は増えるのでしょうか。本記事では、6月支給の厚生年金・国民年金の受給額を紹介します。

現在年金を受け取っている人や老後にどれくらい年金をもらえるのか知りたい人は、本記事を参考にしてみてください。

1. 6月支給の年金はいくら増える?

年金は、前2か月分の年金が偶数月に支払われる仕組みです。次回の年金支給日は6月13日(金)で、4月と5月分の年金が振り込まれます。

厚生労働省「令和7年度の年金額改定についてお知らせします 」によると、2025年6月からの年金支給金額の例は以下の通りです。

1.1 2025年度のモデル年金額(額面)

  • 国民年金の満額受給額:月額6万9308円(前年度比+1308円)
  • モデル夫婦*1の年金受給額:月額23万2784円(前年度比+4412円)

*1…平均年収約546万円で40年間勤務した夫(妻)と会社員経験のない専業主婦(夫)の世帯

国民年金の満額支給額は月6万9308円です。そのため、会社員や公務員経験がない自営業者や専業主婦(夫)で年金保険料を満額納めた人は、6月に13万8616円(月6万9308円×2か月分)が振り込まれます。

一月当たりの年金支給額は、これまでの支給額と比較して月1308円の増額です。

また、平均年収約546万円で40年間勤務した夫(妻)と会社員経験のない専業主婦(夫)のモデル世帯の年金支給額も公表されています。

モデル世帯の年金額は月23万2784円(2か月分は46万5568円)で、前年度比で月4412円の増額です。

年金支給額がこれまでよりも増額となることに、喜ぶ人もいるでしょう。

ただし、近年は物価上昇が続いています。この物価上昇や賃金上昇の割合と比較して、今回の年金増額の割合は少ないです。

そのため、年金の支給額は増えていますが、物価上昇を踏まえると実際の生活が楽になるわけではないことに注意しましょう。