2. 少額投資のデメリット
続いて、少額投資のデメリットを解説します。
2.1 投資元本が小さい内は利益が小さい
投資を始めたばかりのころは、まだまだ投資元本が小さいため、得られる利益も少額です。例えば、運用成績が同じ5%でも、運用資金が10万円の方と1000万円の方では、得られる利益に以下のような差が生まれます。
- 10万円の方:年間5000円
- 1000万円の方:年間50万円
5%は相応のリスクを取った資産運用の利回りですが、それでも運用資金が10万円の方が得られる利益は5000円です。人によっては、物足りないと感じるかもしれません。
しかし、徐々に投資へ回すお金を増やしつつ、複利効果を活かすことにより得られる利益は増えていきます。収入が上がったら積立投資の金額を増やしたり、ボーナスの一部を投資に回したりして、元本を増やしていきましょう。
2.2 当然損をするリスクもある
投資には、当然ながら損をするリスクがあります。リーマンショックやコロナショックのような暴落が起こると、運用資産が目減りします。
投資元本が少額でも高額でも、同じ商品に投資していれば、背負うリスクは同じです。特に、株式や不動産はハイリスク・ハイリターンな商品であるため、短期的に見れば大きな損失を受ける可能性はあり得ます。
ただし、少額投資を行っている方は、普段の収入の中から投資資金を捻出している方がほとんどでしょう。つまり、急いで売却して、現金化する必要性は乏しいはずです。
市場が暴落しているときは、割安の価格で金融商品を購入できるチャンスです。結果的に、淡々と積立投資をしたほうが長期的に報われる可能性が高いため、一時的な損失に意識を向け過ぎないようにしましょう。