現代は60歳代のうちは働き続ける人も少なくありません。
ただ70歳以降はリタイアする方が多く、本格的な老後は70歳からという方もいるでしょう。
老後への不安は数多くありますが、多くの方が感じるのは「お金」と「健康」に関連する不安ではないでしょうか。
リタイアすれば仕事による収入がなくなるので、毎年度改定されるものの決まった年金額と、保有している貯蓄で生活することになります。
また病気やケガといった体への不安ももちろんのこと、それにより生活やお金の面でも変わる可能性に不安を感じるでしょう。
では、現代の70歳代シニアはどれくらいの生活費であり、貯蓄を保有しているのでしょうか。70歳代の暮らしに視点をあてていきます。
1. 日本人の平均寿命はどれくらい?
まずは日本の平均寿命を見てみましょう。
厚生労働省の「令和5年簡易生命表の概況 1 主な年齢の平均余命」によると、男女別の平均寿命は以下のとおりでした。
- 男性:81.09歳
- 女性:87.14歳
女性の方が平均寿命が約6年長くなっています。
また、昭和22年と平成2年の平均寿命は以下のとおりです。
- 男性(昭和22年):50.06歳
- 女性(昭和22年):53.96歳
- 男性(平成2年):75.92歳
- 女性(平成2年):81.90歳
過去の平均寿命と比較しても着実に延びていることがわかるのではないでしょうか。