総務省が2025年4月25日に発表した4月の東京都区部の消費者物価指数(CPI、中旬速報値、2020年=100)によると、変動の大きい生鮮食品を除く総合が110.0と、前年同月比で3.4%上昇しました。

都区部の中旬速報値は全国の先行指標とされています。価格の高騰は全国共通の悩みとも言えます。

収入の限られた世帯にとっては家計への負担がより深刻です。

とくに「住民税非課税世帯」に該当する方々は、食料品や光熱費などの値上がりによって、生活がさらに圧迫されている可能性があります。

そこで今回は、「住民税非課税世帯」の概要や該当条件、確認方法、そして支援を受けるためのポイントについて、わかりやすく解説します。

1. 2カ月に一度「公的年金に上乗せされる」年金生活者支援給付金とは?

「年金生活者支援給付金」は、低所得の年金受給者の生活を支えるための給付金制度です。財源の一部は、消費税率の引き上げ分が充てられています。

2カ月に一度、年金に上乗せして支給されるもので、受給中の年金に合わせて、以下の3種類が設けられています。

  • 老齢年金生活者支援給付金(補足的老齢年金生活者支援給付金)
  • 障害年金生活者支援給付金
  • 遺族年金生活者支援給付金

このうち、シニア世帯の暮らしとかかわりが深い「老齢年金生活者支援給付金」の支給要件について見ていきましょう。