2018年10月30日に行われた、田辺三菱製薬株式会社2019年3月期第2四半期決算説明会の内容を書き起こしでお伝えします。IR資料

スピーカー:田辺三菱製薬株式会社 取締役常務執行役員 経理財務部担当 田原永三 氏

2018年度第2四半期 決算概要

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田原永三氏:田辺三菱製薬株式会社取締役常務執行役員の田原でございます。本日はご多用のなか、当社2018年度第2四半期決算説明会にご参加いただき、ありがとうございます。

本日は私から、決算概要、通期業績予想、開発パイプラインの進捗、株主還元などについてご説明いたします。

まず、2018年度第2四半期の決算概要についてご説明いたします。ページ2をご覧ください。

売上収益は、当四半期では引き続き、昨年(2017年)米国で発売しました「ラジカヴァ」が貢献しました。一方、薬価改定などの大きな影響により、国内医療用医薬品の売上が減少したことなどにより、前年同期比マイナス1.7パーセント、36億円減収の2,097億円となりました。

売上総利益は前年同期比マイナス4.1パーセント、52億円減益の1,235億円。コア営業利益は、販管費の節減に努めましたものの、研究開発費が増加したため52億円減益の345億円。四半期利益は、48億円減益の249億円となりました。

売上収益の増減

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次に、売上収益の増減について説明いたします。

国内医療用医薬品においては「シンポニー」、加えて本年(2018年)7月から新たに流通機能を担うことになりました「ステラーラ」、および昨年(2017年)9月に発売しました「カナリア」などの重点品に加え、ワクチンが順調に伸長したものの、薬価改定の影響、ジェネリック事業譲渡等により減収になり、前年同期比マイナス157億円となりました。

海外医療用医薬品においては、昨年の8月に米国で販売を開始しました「ラジカヴァ」が127億円増加したことにより、海外医療用医薬品全体では対前年比プラス134億円の増収となりました。

なお、「ラジカヴァ」の投薬患者数は、9月末現在で累計約3,190名となっております。ロイヤリティ収入については、「ジレニア」は伸長しましたが、「インヴォカナ」の減少などにより、前年同期比マイナス33億円となりました。

これらの結果、売上収益は前年同期比マイナス36億円、2,097億円となりました。

売上原価・販管費・コア営業利益

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次に、売上原価・販管費・コア営業利益についてご説明いたします。

薬価改定の影響や品目構成の変化等により、売上原価が16億円増加し、売上原価率は前年同期比1.5ポイント上昇の41.1パーセントとなりました。

販管費は、「ラジカヴァ」販売に伴う米国販売子会社の経費増加等がありましたが、ジェネリック医薬品事業の譲渡や、製造子会社のバイファの事業収束、加えて業務生産性改革の進捗により減少しております。

一方、研究開発費は、後期開発ステージの進展およびNeuroDerm社の買収等により増加しました。

これらの結果、コア営業利益は52億円減益の345億円となりました。

業務生産性改革の取り組み

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業務生産性改革の取り組みについて、お話しいたします。

2017年度に引き続き、全社を挙げて原価低減・事業構造改革に積極的に取り組み、2018年度上半期で100億円の削減になりました。2018年度の年間見通し削減額は190億円でありますが、できるだけ前倒しし、上積みで達成することを目指しております。

非経常項目・四半期利益

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次に、コア営業利益以降の説明をいたします。

非経常項目の発生はなく、営業利益は前年同期比マイナス23億円の345億円となりました。

営業損益は、ご覧のとおりでございます。

これらの結果、四半期利益は前年同期比マイナス16.2パーセント、48億円減益の249億円となりました。

2018年度 通期業績予想

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次に、2018年度の通期業績予想についてご説明いたします。

2018年度通期の業績予想については、前年度の決算発表時の予想から変更はなく、ご覧のとおりでございます。

売上収益は前年比0.3パーセント増収の4,350億円、コア営業利益は10.9パーセント減益の700億円、営業利益は13.3パーセント減益の670億円、当期利益は18.9パーセント減益の470億円となる見通しです。

主な開発パイプラインの進捗状況

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次に、開発パイプラインの進捗についてご説明いたします。

こちらは、第1四半期決算発表以降に進捗のあったおもなパイプラインになります。

まず、ALS治療薬「ラジカヴァ」についてですが、カナダの承認を(2018年)10月に取得することができました。米国に引き続き、カナダのALS患者さんにも、一日でも早く治療薬をお届けできるよう取り組んでおります。

「MP-513」は、日本で販売しております2型糖尿病治療薬「テネリア」でございますが、7月にシンガポール、9月にタイで承認申請をいたしました。

「MP-214(カリプラジン)」につきましては、統合失調症を対象として、これまでの韓国・台湾・シンガポールに引き続き、タイでの申請を8月に行いました。

さらに、Medicagoが開発しておりますVLPワクチン「MT-2271」に関しましては、高齢者における季節性インフルエンザの予防を対象としたPhase3試験が、米国・欧州・カナダ他で開始されております。

次に、導出品の状況ですが、Janssen Pharmaceuticalに導出しております「TA-7284(インヴォカナ)」に関しまして、CANVAS Programのデータを記載することが、9月に欧州で承認されました。

配当金推移

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次に、株主還元についてご説明いたします。

ページ12でございますが、この表は当社の配当金および配当性向の推移を示しております。2018年度は研究開発への積極投資により、親会社持分当期利益は減益となる予想ですが、これまで説明しております株主還元の基本方針を踏まえ、当初の予想どおり中間配当金は28円といたします。

また、2018年度期末配当も中間配当と同額の28円、年間配当は1株当たり56円を予定しております。

事業説明会開催

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最後に、事業説明会についてご案内いたします。

すでにお知らせしておりますとおり、当社の事業説明会を(2018年)11月20日に開催いたします。説明会では、中期経営計画の進捗および見通しについてご説明いたします。

事業説明会の説明および質疑応答については、IRサイトで動画配信もいたしますので、ご視聴いただくことが可能でございます。

私からの説明は、以上になります。ありがとうございました。

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