3. 年金生活者支援給付金の具体的な給付額
老齢年金生活者支援給付金は、下記の(1)と(2)によって算出された合計額が支給されます。
(1)5450円×保険料納付済期間/被保険者月数480月
(2)1万1551円×保険料免除期間/被保険者月数480月
分かりやすく、具体例で計算してみましょう。
被保険者月数480月のうち納付済月数が456ヶ月、全額免除月数が24ヶ月の場合、支給される老齢年金生活者支援給付金は下記の通りです。
(1)5450円×456月/被保険者月数480月=5177円
(2)1万1551円×24月/被保険者月数480月=577円
合計:(1)5177円+(2)577円=5754円
このケースでは、1ヵ月あたり5754円が年金に上乗せされて支給されます。
なお、自分の納付済期間などはオンラインの「ねんきんネット」や、毎年誕生月に届く「ねんきん定期便」で確認することができます。
ねんきんネットは、マイナンバーカードを使ってマイナポータルからログインできますので、一度確認してみるとよいでしょう。
4. 支援制度を正しく理解しよう
年金生活者支援給付金は、年金だけでは生活が難しい人の暮らしを支える重要な制度です。
一定の条件を満たすと自動的に案内が届き、請求手続きを行うことで毎月の年金に上乗せして給付が行われます。
自分が対象となるかどうか不安な場合は、「ねんきんネット」や「ねんきん定期便」で納付状況を確認し、制度を正しく理解したうえで活用しましょう。
参考資料
椿 慧理