金融経済教育推進機構(J-FLEC)「家計の金融行動に関する世論調査 2024年」によると、単身世帯・二人以上世帯ともに、現役世代(※1)の約8割が「老後の生活が心配である(※2)」と回答。
その理由として最も多かったのは「十分な金融資産がないから」、次いで「年金や保険が十分ではないから」でした。
収入や貯蓄に個人差・世帯差があるように、老齢年金の金額も、現役時代の働き方や収入により人それぞれです。
今回は、2025年度の年金額改定、公的年金のしくみの基本に触れたあと、今のシニア世代がどの程度年金を受け取れているかを早見表スタイルで眺めていきます。
※1 今回調査では「世帯主の年齢が60歳未満の世帯」
※2 年代別の回答割合
・単身世帯:20歳代:78.4%・30歳代:82.8%・40歳代:87.3%・50歳代:85.2%
・二人以上世帯20歳代:78.9%・30歳代:85.2%・40歳代:86.0% 50歳代:84.5%
1. 6月13日支給分から【年金が増える】国民年金と厚生年金《最新の年金額例をチェック》
公的年金額は物価や賃金の変動を踏まえ、年度ごとに見直しがおこなわれるルールです。
2025年度は、前年度より1.9%の増額改定となり、国民年金の満額(※1)は月額6万9308円、モデル夫婦世帯(※2)の場合、夫婦2人分の年金月額は23万2784円となりました。
※1 国民年金保険料を全期間(480カ月)納付した場合に65歳以降で受給できる年金額
※2 男性の平均的な収入(平均標準報酬(賞与含む月額換算)45.5 万円)で 40 年間就業した場合に受け取り始める年金(老齢厚生年金と2人分の老齢基礎年金(満額))の給付水準