2. 年金生活者支援給付金の支給金額
年金生活者支援給付金の支給金額はいくらなのか、また、給付されるタイミングはいつからになるのか、確認していきましょう。
2.1 4月分から2.7%の引上げに
年金生活者支援給付金は、令和6年の物価変動率(2.7%)により、昨年度よりも2.7%増額されます。適用されるのは2025年4月分からで、具体的な金額は以下の通りです。
「老齢年金生活者支援給付金」は昨年よりも140円増額となり、月額5450円です。「障害年金生活者支援給付金」は1級が6813円、2級が5450円に、「遺族年金生活者支援給付金」は5450円となります。
ただし、これらはあくまで基準額であり、保険料納付済期間などに応じて調整されます。
厚生労働省年金局が公表した「令和5年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」によると、実際の平均支給額は以下の通りです(※2024年3月において認定されている支給分に係る平均給付金額(月額))。
2024年度における老齢年金生活者支援給付金の基準額は5310円でしたが、実際の支給額は4014円で、1300円ほど少額となっています。
2.2 実際に支給されるのは6月支給分から
2.7%増額された年金生活者支援給付金が支給されるのは、6月支給分の年金からです。というのも、公的年金は毎年偶数月の年6回、前月と前々月の分が振り込まれる仕組みとなっており、4月分の年金は5月分とまとめて6月に支給されるためです。
公的年金の振込日は原則15日ですが、6月15日は日曜日にあたるため、支給日は6月13日(金)となります。年金生活者支援給付金の対象となる方は、6月支給分の年金で増額を確認できます。