2018年11月1日に行われた、ソウルドアウト株式会社2018年12月期第3四半期決算説明会の内容を書き起こしでお伝えします。IR資料

スピーカー:ソウルドアウト株式会社 代表取締役社⾧ 荻原猛 氏
ソウルドアウト株式会社 取締役COO 荒波修 氏

1.平成30年12月期第3四半期業績:連結業績サマリ

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荻原猛氏:お忙しいなかお越しいただきまして、誠にありがとうございます。それでは、さっそくではございますが、決算説明会の資料に基づいて、我々の戦略と数字のご説明をさせていただきたいと思います。

それでは、第3四半期業績に移りたいと思います。右上にページ番号がございますが、5ページをご覧ください。これが第3四半期の数字になっています。

売上高が42億4,600万円、営業利益が2億3,000万円という数字でございまして、前年比で135.2パーセントの成長、営業利益は115.5パーセントの成長となりました。前期比につきましては、105.8パーセント増の水準です。

売上高が非常に大きな伸びを示すことができまして、四半期単位の売上で過去最高を更新できたということで、好調を維持できています。これはまたのちほどご説明させていただきます。

営業利益率が低下しているということですが、現在の方針・戦略は、とにかくスケールしていく、市場シェアをとっていくという戦略のもとで走っていますので、こちらものちほどご説明させていただきますが、それによる影響です。

1.平成30年12月期第3四半期業績:連結売上高分析①

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こちらの図をご覧いただければと思います。これがどういう図かと申しますと、オレンジのところがWebマーケティング支援、つまり広告の取扱高です。

その構成比が非常に上がっているということです。粗利率は下がっていますが、このように売上高が上がっています。市場シェアをとるというような、1つの数字であると考えており、前年比で35パーセントほど伸びております。

1.平成30年12月期第3四半期業績:連結売上高分析②

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こちらがWebマーケティング領域における連結売上高分析でございます。上にも説明がありますが、どういう成長をたどっているのかと申しますと、まず1つが、既存取引のお客さまが1.3倍も伸びているというのが、今年の増収に大きく寄与しているということです。

新規はどうなのかと言いますと、当期の新規比率が9.5パーセントですが、我々の業績の成長においては9.5パーセントに寄与しています。現在135パーセント以上の成長に対して、既存のお客さまの取引が大きく貢献してくれているということになると思います。

どういうことかと申しますと、地方のお客さまの広告出稿料が非常に高いです。それから、我々が、将来的に伸びると考えるお客さまとの取引ができているということで理解できるのではないかと思っております。

私たちは、将来成長していきたい会社さんが、デジタルを使ってどんどん大きくなっていくということを支援する会社ですから、その支援する会社の広告が効いていると思っております。

同様に、新規も好調です。9.5パーセントの成長に寄与してくれているため、順調と言っていいのではないかと思っています。

2.平成30年12月期第3四半期業績:連結販管費の内訳

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そのようななか、トップラインがかなり伸びるということになってきますと、販管費も少し大きくなっています。ただし、戦略的にスケールをとりにいくということで、集中的に考えております。伸びているところは、人件費、採用費、業務委託費、教育費も含めてですが、攻めの投資になっているかなと思っております。

我々は、2013~2015年ぐらいに、初めて新卒・中途の採用を強化し、ITを導入して大きく投資したことがあります。しかし、そのあとの2016~2017年は、(業績が)大きく跳ねました。

なぜかというと、その時に採用した人財が今、ようやく戦力になったからだと思います。人財は会社に入って2年から3年で一人前になり、非常に大きな戦力になります。

今、市場環境はとても良いため、採用できる時にきっちりと採用し、大切に育てて増収増益に寄与してもらえるようにと考えています。したがって、人件費、採用費などを中心に販管費を使っているということです。

1.平成30年12月期第3四半期業績:連結財務の状態

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財務状態はこのようなかたちです。EPSを上げていくのが、とても重要なことだろうと思っています。このような上昇は非常にポジティブだと考えています。

定性トピックス

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定性トピックスに移ります。10ページをご覧いただければと思いますが、第3四半期にいくつかニュースが出まして、非常におもしろい取り組みができるようになりました。こちらの説明は口述しますので、詳しくはここではお話ししませんが、(スライドに記載の)このようなことがたくさんありました。

とくに、ベクトルという会社さん……PRにおいてトップの会社さんですが、我々と包括的業務提携ということで、これから大きくなりたい会社さん、もしくは上場を狙いたい会社さんが、PRも含めてマーケティングに力を入れていきたいという場合は、我々のケイパビリティ外にありますので、それをベクトルさんと包括的に進めていくということで、クライアントを支えていきたい。そのような業務提携ができました。これ以外にもたくさんあるため、のちほどご説明していきます。

2.平成30年12月期第3四半期進捗:連結業績サマリ

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それでは、第3四半期の進捗に移ります。売上高はこのような数字になっています。前年比のところをご覧いただければと思いますが、前年同期比で142.7パーセントの成長率となりました。市場平均を大きく上回るほど、お客さまからの支持をいただいているのではないかと思っています。

また、販管費も少し大きくなっていますが、先ほどの攻めの投資でもあります。営業利益は6億2,300万円で、当期純利益が4億1,900万円というかたちです。進捗率はこのような状況です。

社内の予算で見ますと、ちょうどいい具合に進んでいます。あとは第4四半期に、今までどおりのマネジメントができれば、当初立てていたガイダンスは達成可能であると思っています。

2.平成30年12月期第3四半期進捗:連結業績の四半期推移

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こちらのグラフをご覧いただければと思います。第3四半期から第4四半期にかけての売上、利益の伸びの推移ですが、非常に高い伸びを示しています。これがどういうことなのかと申しますと、私たちは地方のお客さまがたくさんいるのですが、そのうち、お取引している会社さまは、ECのお客さまが大変多い状況です。

地方で非常に良いものを持っていて、そしてEコマースでとにかく売上を上げていきたいお客さまが多数いらっしゃいます。そんな中、みなさんがいつ一番力を入れるかと言いますと、当然、年末商戦になります。そういう意味で、我々はいつも年末の数字が第3四半期と比較して大きく上がっていく傾向があります。

今年も、今のところは数字の進捗を見る限り、非常に大きな需要がありますので、そういう意味では第3四半期から第4四半期の成長は、お客さまの年末商戦の時期も合わせて、我々も非常に大きく数字が伸びていくと思います。

2.平成30年12月期第3四半期進捗:連結売上総利益

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Webマーケティングの比率が増加した影響で、粗利率は確かに低下していますが、粗利益はこれだけ伸びています。トップラインが伸びているわけですので、安心しています。

3.市場環境:日本国内の総広告費推移

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市場環境に移りたいと思います。数字はお伝えしたとおりですが、その裏側にある背景や市場環境なども含めてご説明したいと思います。

ネット広告は今、非常に大きな伸びがありまして、2桁成長をしており、1兆5,000億円までのところにきました。

3.市場環境:当社成⾧可能性資料より再掲(一部更新)

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18ページの表をご覧いただければと思います。以前から、我々はこの表を出しています。実は数字に更新がありまして、どういう数字なのかと申しますと、まずこちらはもともと地方のお客さまの広告費の使い方です。TVや新聞・雑誌など、全広告におけるインターネット広告化率が4.4パーセントでしたが、6.1パーセントまで増えました。

つまり、広告費がデジタルシフトしていることが、わかりやすく伝わるかなと思います。こちらの数字は東京のようにどんどん、15パーセント、20パーセントまでいきますと、新たな市場創造ができていくということです。地方の市場だけで見ても、非常に魅力的なマーケットがこれから生まれていくのではないかと思います。

3.市場環境:地方広告費ネット化比率の推移

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こちらの表をよく見ていただきますと、2年間で40パーセント(の伸びです)。つまり、CAGRで20パーセントぐらい伸びています。何が伸びているかと言いますと、地方のネット広告の伸び率です。通常のネット広告は2桁成長だと思うのですが、地方のネット広告はどれぐらい伸びているのかということで、CAGRで20パーセントも伸びています。

この市場の成長率が、我々は追い風だと思っております。この20パーセント以上の成長……これが、マーケットが非常に伸びているなかでの1つのデータになるのかなと思いますし、魅力的な市場と呼んでいいと思います。

3.市場環境:当社が考える市場シナリオ予測

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なぜ、我々が今、そこに強く魅力を感じているかと申しますと……ホームページでもいくつかご説明したいと思っているのですが、現在、インターネット広告会社の存在意義が高まっていると言い切ってもいいのではないかと思っています。

ここにいろいろなキーワードを書いていますが、ネット広告だけで言いましても、少し前まではヤフーさんの一人勝ちと言いますか、日本では強い会社でした。そこからGoogleが出てきて、FacebookやInstagramが出てきて、LINEがネット広告に注力して、今年はAmazonが大きな資金を出してネット広告に注力し、楽天市場もそのようなかたちで、これからネット広告に力を入れると宣言したばかりです。

つまり「ヤフーをどういうふうに運用していけばいいか」ということだけを考えるのではありません。大きなプラットフォーマーのみなさんが新商品の開発や、あらゆる商品を出していくようになると、お客さまには「どこに、いくら出したら正解なわけ?」という問いが発生しています。

もともと、ヤフーだけでしたら、ヤフーだけでよかったのですが、大きなプラットフォーマーのみなさんが、さまざまな商品やサービスを出してきたのは良いことですが、それが複雑さを生んできました。プラットフォーマーのみなさんの素晴らしい商品ではあるのですが、どのようにして適切に予算配分していいかわからない、という広告主さんの現状もあります。

そうなると、ネット広告は非常に成果が出る商品がたくさん生まれる一方で、どれだけ広告を出していいかわからない場合、我々に相談がきます。そういう意味で、地方には我々以外に相談する相手がいないという仮説に基づくと、かなり大きな数の案件が、我々にも今きているということです。

ネット広告の存在意義が高まっているのは、複雑化すればするほど、みなさんがお持ちの重要な広告予算……月100万円の予算をどう使うかと地方のお客さまが思っているときに、最適化するには、きっと我々のような専門家に聞くのが必然だと思います。

プラットフォーマーのみなさんが新商品を出したりするため、戦争が起きていると言いますか、いかに早く良い商品を世に投入するかということを、プラットフォーマーのみなさんは取り組んでいるわけです。

それに対して、地方のお客さまにも商品を届けたい、買ってもらいたいと思ったら、そのチャネルとしてどこを考えるかというと、やはり我々を選んでいただける可能性は非常に高いと思います。なぜなら、全国に21拠点持っている会社は、(同業では)我々しかおりません。

プラットフォーマーのみなさんとしっかりと組んで、お客さまのニーズと予算を抑えて、最先端のものを提供していく。これが、今の戦略上でとても重要だと思っています。また、プラットフォーマーのみなさんと組むことによって、何が起きるかと申しますと、次のビジネスマップになります。

4.ソウルドアウト事業:ビジネスマップ

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我々が持っている広告会社を含めてですが、お客さまへの販売が広がってくると、今度はプラットフォーマーのみなさんとシステム連携ができるようになります。これをAPI連携と呼んでいますが、プラットフォーマーのみなさんが、たくさん良いお客さまを抱えていくことになります。

地方に行くならソウルドアウトに相談しよう……こういう面を持っていただければ、システムを僕らと連携させてくださいといった交渉が可能になります。そのためには、売上高を高く保っていることが非常に重要です。市場シェアを取っていくことが、影響力、もしくは交渉力につながっていきます。

このAPI連携ができますと、自動的にレポートを作ることができますし、自動的に商品を入稿でき、さらに自動的にクリエイティブを作ることができます。自動化が進むことになります。

このAPIは、小さな代理店には出さないでしょう。非常に手間がかかることですので、地方と言えばソウルドアウトということで、我々と組んでいただき、ひいきしていただける立場にあると思います。

もしそうなった場合は、先ほどのページにも書いてある通り、広告会社が二極化すると思っており、ここ1~2年で起きることだと思っています。プラットフォーマーのみなさんからごひいきいただき、お客さまに対しても良い商品を提供できる代理店だと思っていただければ、勝ち負けが鮮明になってくるでしょう。

ここ1~2年で明らかに(その差が)出てくると思います。我々も、自動化されれば利益率は当然上がりますし、ある意味では、お客さまに対して出せる商品の数も増えていき、オリジナルのものがどんどん作れます。

今やるべきは、その二極化が決定する前に、我々は市場シェアを取って、大きな売上を上げていくこと。これが戦略上、とても重要だと思っています。

4.ソウルドアウト事業:市場比較

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22ページをご覧ください。平成28年を起点に考えますと、とにかく今、地方でシェアを取って、プラットフォーマーのみなさんにつないでいくことが、とても功を奏すると考えています。この成長率は、非常に大きなインパクトのある数字で、プラットフォーマーのみなさんにもそう感じていただけるはずです。

4.ソウルドアウト事業:正社員数と生産性の推移

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そういう意味では、社員の数も非常に重要になります。攻めの投資をしているとお伝えしましたが……そうは言っても、40人くらいですが、昨年から増加しております。

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販売量が強くなれば、仕入も非常に強くなり、そこからデータ連携・システム連携ができてくると、我々はスケーラビリティを大きく享受できる立場になります。それはなぜなら、地方ということを打ち立てているのは、うちしかないんです。

そういうかたちで、ヤフーさんを中心としたプラットフォーマーのみなさんとの連携が深まっていくことが、これから大きなアドバンテージになってくるでしょう。さらに、我々の大株主でもあるオプトグループとの連携ができれば、さらに大きな事業機会も生めるでしょう。

こうした連携を進めていくこと、そして市場トップラインを伸ばしていくことが、我々にとっては非常にポジティブな戦略となります。

4.ソウルドアウト事業:当社成⾧可能性資料より再掲

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戦略Ⅲ、アクセラレーターファンクションとしての新サービス体と書いてありますが、我々はこういうかたちで、サービスを強化していきたいなと思います。

4.ソウルドアウト事業:事業拡大フェーズへの考え方

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こちらをご覧いただきたいのですが、我々はこの(スライドの)ように考えています。縦軸が粗利率で、横軸が時間です。当然、小さいときは利益率が非常に高く推移していましたが、現在はプラットフォーマーのみなさんが、ネット広告を主戦場に、どんどん参入してきていますので、ものすごい大きなマーケットとして、これから伸びてくると(考えています)。

そして、我々の存在感を示せる時期になるということで、とくに売上を伸ばしていくことを考えています。今年、ガイダンスで掲げている数字はクリアするとしまして、まだまだスケールを取っていくため、利益率は多少落としてでも、市場で大きな影響力を与えられるようなスケールを狙っていきたいと思っています。

その後、先行投資した社員も含めて、戦力化していきます。また今後は、利益率を上げようと思っています。どうして上げられるかと申しますと、自社のサービスを開発して、スイッチしていければなと思っています。これからたくさんの商品がプラットフォーマーから出てくると思うのですが、まだまだ「こういうものが欲しいな」というお客さまの声を、一番知っているのは我々です。

プラットフォーマーのみなさんと一緒に、もしくは我々が独自のプロダクトを持って、開発をしていきますと……広告代理でいただいた広告予算は、15パーセントから20パーセントの粗利率ですが、自社商品になると100パーセントに変わりますので、利益率が上がっていく可能性があります。

ただし、お客さまの市場の予算を「お預けします」と言ってもらえるような営業と、プラットフォーマーに対する影響力があり、いい商品を作ることができれば、利益率の転換は十分に可能だと思っています。よって、フェーズ分けしています。今は市場シェア(を狙い)、それからいいプロダクトを作って、次の数字につなげていくかたちで(考えています)。

それが、我々が言っているアクセラレーター的な立場になっているということですので、極めてシンプルな戦法でございます。

5.成⾧戦略の進捗(Q3):当社成⾧可能性資料より再掲

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成長戦略の進捗ということで、お伝えしていきます。再掲のため簡単に言うと、地方の広告費のネット化を全力でやります。それから、大量生産です。供給と営業基盤を確定します。そして、中堅・中小企業のみなさんに喜んでいただけるサービスを開発していきますという3本柱が、大きな成長戦略です。その戦略に沿って、何を行ってきたかをお伝えしていきたいと思います。

5.成⾧戦略の進捗(Q3) :戦略Ⅰ 地方創生との連携

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29ページをご覧ください。非常に小さな取り組みですが、この一つひとつが非常に大きな(他社の)参入障壁になっていくわけです。こうしたことを愚直に、真面目に行っています。

1つ目は、宮城に仙台営業所を開設しました。ここも小さな扱いなのですが、ネット専業の広告会社さんがいませんので、相談が非常に多く舞い込んできます。社長さんたちから声がかかりまして、スイッチングのコストがどんどん高まっています。我々にとっては、これが大きくなっていく1つの施策ですので、宮城に営業所を出したのは、良かったかなと思います。

2つ目は、神戸市とFacebook Japanが連携しました。神戸市は非常に先端的な考えを持つ、ITに力を入れたいという市で、中小企業のみなさんが、FacebookのようなSNSを使って業績を上げていくことに関して、包括的に提携しています。そして、我々はFacebook Japanと神戸市が締結したビジネスサポートのパートナーに、唯一認定されたということです。これもこつこつとした取り組みなのですが、大きな取り組みになっていると思います。

それから、京都の観光協会から、パートナー選定を受けました。こうした地方と一つひとつ提携していくことが、どんどん積み重なっていけば、後から入ってくる人たちはなかなか大変だろうなと思います。こういうことを、一つひとつ愚直に進めていくのが、我々としては重要なことです。

5.成⾧戦略の進捗(Q3) :戦略Ⅰ 業種特化(店舗業態)

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先ほどご説明した、自社の商品で利益率を上げられる、そのわかりやすい例で言いますと……例えば、今、Googleで検索をすると、お店の地図などが、検索結果の上に出てくると思います。この検索結果は、きちんと登録しないと(検索結果に)出てこないのです。何もしなくても出てくるわけではなく、自分で登録しないといけないのです。しかし、みなさんはそれさえもわからない。そういうお客さまがたくさんいらっしゃいます。

この登録代行をすると、お客さまのトラフィック、ユーザーの来訪数が増えますし、インターネット経由でお客さまが増えます。この知識ギャップは、きちんとみなさんお持ちなので、そこで、我々がそれをしっかりお伝えして、商品に反映させていく。こういうことです。

なお、ネット広告の多くの商品は、ECのお客さまに対する効果があるであろう商品が、日本では多いです。通販系の企業のみなさんが恩恵を受けやすい、ネット広告の商品が主戦場なのです。検索結果もそうですし、AmazonやLINEの広告もそうですが、通販系のお客さまが大きな恩恵をうけます。しかし、まだまだ「ローカル to ローカル」です。

お店に人を誘導するためのチラシの代替ソリューションは、来年、再来年くらいで大きな変化を迎えると思っています。我々もそこのプロダクトを使い、プラットフォーマーのみなさんと連携をしながらやっていく、大きな潮目の転換期が来年くらいに来ると思います。そうして、自社の商品を張りつつ、次の展開を狙っていこうと考えています。

そうすると、まったく新しいお客さまが取れますので、そういう意味ではお得な取り組みで、弊社が持っている強みがさらに出るのではないかなと思います。

5.成⾧戦略の進捗(Q3):戦略Ⅰ 業種特化(B2B)

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以前の説明会でも、業種特化をしていきますとお伝えしました。そのうちの1つで、B2Bの会社さんを狙っています。これは東京のベンチャーも多いかもしれないのですが、B2B向けのクラウドサービスを持っていたり、ベンチャーの企業のみなさんに、「こういうものを入れてください」と言う会社さんは、技術・開発は強いのですが、販売は弱い。そういう会社さんが非常に多いです。

B2B系のお客さまは、マーケティングがそんなに得意ではないお客さまが多数です。そうしたお客さまに対して、リードを獲得できる商品を作ろうということで、このマーケットを取りにいったものが「LISKUL」という……我々が持っているメディアに対して、自社のメディアに掲載してもらって、問い合わせのリードを供給します。

まだ始めたばかりですが、6ヶ月で40社くらい(年間契約を獲得している状況)です。サブスクリプションモデルで、数字が毎月積み上がっていくかたちになっています。このように、非常に利益率が高く、お客さまにも喜んでいただける商品開発も進んでいます。

5.成⾧戦略の進捗(Q3) :戦略Ⅱ 人財育成への取り組み

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戦略Ⅱについて、これは何が言いたいかと申しますと、今、環境と事業機会が非常に魅力的(な状態)だと思っています。ここで重要なことは、信用できる専門家……つまり、社員をどれだけ鍛えるかということなのです。ここに教育コストをかなり掛けています。

わかりやすく言いますと、採用のところは当然、理念採用を行っています。我々の会社で一緒に働きたい、ということで呼んでいるわけですが、そういう意味で退職率の低い、ソーシャルキャピタルが高い組織を維持できていると思っています。

さらに今、プラットフォーマーのみなさまもテクノロジー・ITに寄ってきています。安武さんという……楽天のIT業務のトップだった常務の方なのですが、安武さんに入社していただいて、IT人財をもっと育てようということで、大きなプログラムを組んでいます。タグソリューション系の話も含めて、育成プログラムが始まっています。

これを受けるだけで、他のネット広告会社の営業のみなさんと(比較しても)フロントでも負けません。それぐらい重要な教育はしていると思います。当然、自動化など、RPAを含めたITの導入は、積極的に行っています。きっとこれが進み出すと、相当大きな利益になると思います。

そして、先ほどのプラットフォーマー戦略は、荒波を中心に行っています。またマーケティングで言いますと、当然Webマーケティングを起点として、ジョブローテーションを実施しています。人財の採用や教育の支援も始めています。

そして何より、お客さまがどんどん成長していったときに何が起きるかと言いますと、自社のブランドをもう少し高めていきたいと、ほとんどのベンチャーもしくは中小企業の社長は言います。

ネット広告でバーッと伸びて、社員数も伸びていったときに、もう一回、自分たちの会社とは何者かということでブランドを高めていきたいとなるため、こうしたブランド系のサービスを開発するために、我々は戦略家を招聘しました。ベクトルさんとの提携もここにあるわけですが、おもしろい提携をして、もっと成長していきたい。中堅から、もっと大きく、ベンチャーとして羽ばたいていきたいというお客さま向けのサービス開発が、ブランドサービスになります。落とし込み方は、おそらく動画広告などです。

このように、方針説明なども含めてですが、社員に対していろいろな取り組みを行っています。非常に戦闘力の高い、そして会社に対するロイヤリティの高い、お客さまから信頼される社員の育成には、時間をかけています。

5.成⾧戦略の進捗(Q3):戦略Ⅱ ATOM中心に生産性向上

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先ほどのAPIをつないでいくというところで、レポートシステムのATOMが我々の強みにあるのですが、そのATOMの話になります。

ATOMは現在、使っていただいているアカウント数……社数ではなくアカウント数ですが、5万6,000アカウントということで、ここまで成長し、非常に大きな支持を得ている証拠かなと思います。

みなさんも、レポートで残業するといったこともしばしばあると思うのですが、一発でお客さまに対するレポートを作れるシステム……しかもプラットフォーマーのみなさんに我々がつながっています。そういう意味では、先行優位とマネタイズを上手に(実現)できているものの1つかなと思っています。

5.成⾧戦略の進捗(Q3) :戦略Ⅲ 広告×PRの可能性

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PR領域におけるベクトル社との包括提携は、先ほどの「もっと成長していきたい、限界突破していきたい」というお客さま向けのサービス開発になります。店舗系の小さなお客さまに対するプロダクト開発ではなく、大きく成長した会社さんが、もっと成長したいというときに、ブランディングですとか、PRを強めていきたいといったときのために作ったサービスが、こちらのスライドの田中先生、丸岡先生、もしくはベクトルのみなさんとの業務提携だと考えていただければと思います。

もともと我々は、伸びる商品を持っている会社さんとお付き合いするのは得意で、「この商品力でどうですか」というアドバイスができました。どういうクリエイティブで、どのメディアに出せばいいかはわかったのですが、もう少しコンセプトを固めましょうというところをこれから提案できるようにケイパビリティを立てて、作り始めているところです。

これから上場していきたいという会社さんは、当社のクライアントにもいるのですが、その会社さん向けにそうしたサービスを提供していこうと思っています。

5.成⾧戦略の進捗(Q3):まとめ

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まとめになります。こちらが先ほどの図になっていますが、お客さまが大きくなっていったときに、小さな時はプロダクトを、自社の製品を買ってもらう。そのようなプロダクト戦略で大きく伸ばしていこうと思っています。

地方・中小系でどんどん伸びてきている会社さんに、我々はプラットフォーマーのみなさんと手を携えて、良いオリジナルの製品・サービスを、どんどん提供していきたい。さらに大きくなっていきたい場合は、ベクトルなどの話にあったような(ブランド関連の)ソリューションの開発を行っていくということで、今、投資しています。大きく伸ばしていくためにも、ここへ投資していると考えています。

二極化されたときに、必ず選ばれるエージェンシーになっています。そして、お客さまのご予算をお預かりして転換できる。いいものをどんどん提案できるように、今、準備をしていると思っています。

私からの説明は以上になります。ここからは、荒波に中長期戦略の方向性ということで、一言、説明してもらいます。ここで少し交代したいと思います。

6.中⾧期戦略の方向性

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荒波修氏:ソウルドアウトの取締役COOの荒波でございます。私からは、こちらにございますとおり、中長期戦略の方向性ということでシンプルにお話をさせていただければと思います。

極めてシンプルです。何も考えていないわけではなく、戦略の中身を赤裸々にお伝えしますと、手の内が全部ばれてしまうことになりますので、あえてぼやかしてあります。

1番目が、プラットフォーマーとの関係強化と、ナレッジの集積と書かせていただいています。ソウルドアウトという会社は、とても真面目な会社でございまして、とにかく社員一同、お客さま大好きで、顧客と向き合っています。そうして、これまで業績をガッと伸ばしてきたのですが、一方で、メディアやプラットフォーマーのみなさんとのお付き合いというと、そこは弱かったのではないかと振り返っています。プラットフォーマーのみなさんとの関係強化は、しっかりとやっていきたいと思います。

当たり前ですが、このように広告代理事業の業態を考えると、仕入れの条件をよくすることが粗利率の改善に直結しますので、ここはすぐにでも強化したいと考えています。

また、先ほどから荻原が話しておりますとおり、各プラットフォーマーのみなさまから、地方・中小と言えばソウルドアウトだということで、ご指名をいただく機会も増えてまいりました。機会があればぜひ……例えば、プラットフォーマーのみなさまと地方向けの広告の商材の開発といったことを、一緒に手がけていければと考えています。

2番目が、 自社プロダクト・サービスの育成です。先ほど、弊社グループ会社のテクロコのATOMのご紹介がありましたが、あれは統合のレポートツールです。あれを使っていただくことで、弊社に毎月月額でしっかりとお金が入ってきます。こういうビジネスモデルを確立していきたいと思っており、広告代理事業だけではなく、きちんと月額でしっかりお金が入ってくる、かつ利幅の大きい自社サービスを、これから拡充していきたいと思っています。

3番目が、社内基盤の整備になります。ソウルドアウトは、どんどん業容を拡大して、社員の数も増えています。現状で250人ぐらいだと思いますが、ここからどんどん増えて、あっという間に倍になっていくのだと思います。この成長を支えるための社内の……例えばITのインフラや制度をどんどん整備していきたいと考えています。

最後は、M&Aによる開発力・販売力の強化です。これまでもオーガニックにこの会社は成長してきました。ここからさらにスピードを上げるためには、どうしてもM&Aは外せないと思っていますので、ここからチャレンジしていきたいと考えています。

ここから我々が繰り出す仕掛けは、基本的にはこの4つのいずれかに当てはまると思っていますので、ぜひご期待いただければと思います。あと、毎回この決算説明会で、みなさんにワクワクしてお越しいただけるように、これからいろんな仕掛けをやっていきたいと思っていますので、ぜひご支援をいただければと思います。

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