公的年金は、偶数月の15日に前月までの2カ月分が前倒しで支給されるため、5月の支給はありません。15日が土日・祝日に当たる場合は直前の平日が支給日となるため、次の年金支給日は「6月13日 金曜日」です。
昨今の止まらぬ物価上昇を目の当たりにすると、「老後の年金暮らしが不安」と感じる現役世代の方もいるでしょう。
老後に必要となるお金は人それぞれですが、総務省の家計調査報告(※)によると、65歳以上の標準的な一人暮らし世帯の場合、ひと月の実収入は13万4116円、支出は16万1933円。毎月の家計収支は2万7817円の赤字という結果が出ています。
老後の生活費には世帯差がありますが、昨今の物価高などを踏まえると「ひとりで20万円は受け取れると安心できそうかも……」と思った人もいるのではないでしょうか。
今回は公的年金の基本をおさらいしたあと、年金を月額20万円、年額にして240万円以上を受け取る人はどれほどいるのかを見ていきます。
いまの物価や年金水準がこの先もずっと同じとは限りませんが、今のシニア世代がどの程度の年金額を受け取れているかを知ることで、遠い将来の暮らしをイメージする何らかのヒントにはなりそうですね。
記事後半では、年金を増やす方法についてもご紹介します。現役世代のみなさんが、遠い将来のお金について考えるヒントになればと思います。
※総務省統計局「家計調査報告 家計収支編 2024年(令和6年)平均結果の概要」