5. 投資に向いていない人の考え方(その5):投資戦略に自信がなく放置してしまった
「なんとなく投資」のいちばんの落とし穴は、目的を持たずに資産運用を始めてしまうことです。目標や判断軸がないまま投資を続けると、相場の変動に一喜一憂してしまい、振り回されがちではないでしょうか。
実際、毎日の値動きが気になって疲れ果ててしまい、やがてチェックするのも面倒になって放置。気づけば、今いくら残っているのかも分からない、というケースも少なくありません。
とくに投資初心者の方は、「みんな始めているから」と新NISAをきっかけに投資をスタートしても、その後の運用判断ができず、戸惑ってしまうことが多いようです。
そんなときは、そのまま放置せず、一度プロに相談してみるのもひとつの手です。最近では、無料で相談できるサービスや、手頃な価格で利用できるサポートも増えてきました。
もちろん、自分で知識を深めていくことも大切ですが、わからないことはプロに頼ることでスムーズに解決できることも多いのではないでしょうか。
6. まとめにかえて
新NISAやiDeCoは話題の資産形成方法であることから、「とりあえず始めてみよう」と目的があやふやなままで始めてしまう人が多いようです。
「国がすすめる資産形成方法だから安心だと勘違いしてしまう人もいる」と知人のファイナンシャルアドバイザーも指摘していました。
投資を始める際には、周りの意見に左右されず、まずは制度を理解することが重要です。そのうえで、自身のリスク許容度を理解し、自分に合った運用スタイルを考えておくことが必要となります。
投資初心者は特に短期間の値動きに振り回されがちですが、長期的な視点で資産を成長させていくことが大切です。特に、急な相場の変動で不安を感じても、冷静に判断し、焦らずに投資を継続していきましょう。
参考資料
- 総務省「2020年基準 消費者物価指数 全国 2025年(令和7年)3月分」
- 企業年金連合会「iDeCo(個人型確定拠出年金)の加入等の概況(2025年1月)」
- 金融庁「NISAを知る」
- iDeCo公式サイト
- 総務省「2020年基準 消費者物価指数 2024年(令和6年)10月分」
- 国民年金基金連合会「iDeCo公式サイト『リスクを軽減して運用するには「長期・積立・分散投資」がポイント』」
三石 由佳