3. 【シニアひとり世帯】貯蓄額はどのくらいある?
毎月赤字が出る可能性がある場合、貯蓄額が重要です。
単身世帯の人はどの程度貯蓄しているのでしょうか。
60歳代と70歳代を確認すると、平均で1600万円台の貯蓄があることがわかりますが、中央値は350万円、475万円と平均値とは大きく差があります。
これは、貯蓄が多い人と少ない人の差が大きいのでしょう。平均が1600万円台だからといって自分もそうなるとは限らないので注意が必要です。
4. ひとりで迎える老後に向けて「準備」をしよう
老後に向けて現役世代がやるべきことは多々ありますが、「経済的な面で困らない準備」はマストといって良いでしょう。
年金制度はこれからどのように変わるかわかりません。物価上昇により10年、20年先のお金の価値がどのように変化しているのかもわかりません。
明確な目標は立てにくいですが、現時点で想定できる範囲内でゴールを定めて資産形成を進めていきましょう。
ゴールが最適値であるかどうかは定期的にみなおしていく必要もあります。
理想の老後生活に向けて、現役時代のいま、しっかりと考えて準備をしていきたいものです。
参考資料
- 厚生労働省「令和7年度の年金額改定についてお知らせします」
- 厚生労働省年金局「令和5年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」
- J-FREC 金融経済教育推進機構「家計の金融行動に関する世論調査[単身世帯調査](2024年)」
- 総務省統計局「家計調査報告 家計収支編 2024年(令和6年)平均結果の概要」
- 内閣府「令和6年版 高齢社会白書「第2節 高齢期の暮らしの動向」」
和田 直子