2. 老齢年金生活者支援給付金はいつ受給できるのか

受給要件を満たす場合、老齢年金生活者支援給付金はいつ受け取れるのでしょうか。

老齢年金生活者支援給付金は、偶数月の15日にその前月までの2か月分が支払われます。そのため、次回の振込日は2025年4月15日で、2025年2月・3月分の2か月分の老齢年金生活者支援給付金が振り込まれる仕組みです。

毎月振り込まれるわけではなく、2か月分がまとめて振り込まれることに注意しましょう。

3. 老齢年金生活者支援給付金はいくら受給できるのか

最後に、老齢年金生活者支援給付金の支給金額を確認します。支給額は、年金保険料の納付期間などを基に決められます。

厚生労働省「年金生活者支援給付金制度について」によると、2025年度における老齢年金生活者支援給付金の計算方法は以下のとおりです。

【給付額】老齢年金生活者支援給付金

【給付額】老齢年金生活者支援給付金

出所:厚生労働省「年金生活者支援給付金制度について」

3.1 年金生活者支援給付金の給付額計算式

(1)保険料納付済期間に基づく額(月額)=5450円×保険料納付済期間/被保険者月数480月
(2)保険料免除期間に基づく額(月額)=1万1551円×保険料免除期間/被保険者月数480月

現役時代の20歳~59歳で年金保険料を毎月納めた場合、月5450円を受給可能です(2025年度)。

また、失業者や低所得者などを対象に保険料納付が免除となる「保険料免除期間」がある場合は、受給額が増えます。

たとえば、保険料納付済期間が360月、保険料免除期間が120月の人は、2025年度の受給額は月6976円(5450円×360月/480月+1万1551円×120月÷480月)です。

4. 老齢年金生活者支援給付金は申請が必要

老齢年金生活者支援給付金について解説しましたが、老齢年金生活者支援給付金をもらうためには申請が必要です。

支給が始まる年の1月を目途に請求書はがきが届きます。必要事項を記入して提出期限までに返送すれば、受給を開始できます。

提出期限を過ぎると、受給開始月が遅れて受給総額が減ることがあるため、注意してください。

参考資料

苛原 寛