ピロリ菌は、親から子への口うつしなどでも感染するとされています。自分がピロリ菌に感染しているとわかり、何よりも心配したのは子どもに感染していないかということでした。

筆者には3人の子どもがいます。1人目のときは虫歯菌をうつさないよう気を付けていましたが、2人目、3人目とその感覚が緩くなっていたのは確かです。また、こちらが気を付けていても、子どもは親の持っているものが好きですから、お箸や歯ブラシを取られてすぐに口に入れてしまったということもありました。

自分がピロリ菌感染者だと分かっていたらもっと慎重になっていたと思いますし、まず妊娠前に除去していたでしょう。

早めの検査、除去を

ピロリ菌は、除去をしたからとはいえ胃がんにならないわけではありません。リスクは減るものの残っており、若いうちにした除去をほうが治療の効果が高いと分かっています。筆者も慢性胃炎になるよりも前に、除去をしたかったという思いがあります。

自分の体のことを考えても、子どもにうつす危険性を考えても、ピロリ菌の検査は早めに検討してみてくださいね。

宮野 茉莉子