ピロリ菌は、親から子への口うつしなどでも感染するとされています。自分がピロリ菌に感染しているとわかり、何よりも心配したのは子どもに感染していないかということでした。
筆者には3人の子どもがいます。1人目のときは虫歯菌をうつさないよう気を付けていましたが、2人目、3人目とその感覚が緩くなっていたのは確かです。また、こちらが気を付けていても、子どもは親の持っているものが好きですから、お箸や歯ブラシを取られてすぐに口に入れてしまったということもありました。
自分がピロリ菌感染者だと分かっていたらもっと慎重になっていたと思いますし、まず妊娠前に除去していたでしょう。
早めの検査、除去を
ピロリ菌は、除去をしたからとはいえ胃がんにならないわけではありません。リスクは減るものの残っており、若いうちにした除去をほうが治療の効果が高いと分かっています。筆者も慢性胃炎になるよりも前に、除去をしたかったという思いがあります。
自分の体のことを考えても、子どもにうつす危険性を考えても、ピロリ菌の検査は早めに検討してみてくださいね。
宮野 茉莉子
執筆者
株式会社モニクルリサーチ メディア編集本部
LIMO編集長/2級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP2級)/元証券会社社員
経歴と保有資格
1984年生まれ。東京女子大学哲学科卒業後、2008年に野村證券株式会社に入社。支店にてファイナンシャル・コンサルティング課に配属され、国内外株式、国内外の債券、投資信託、保険商品などの販売を通じ、主に富裕層や個人顧客向けに資産運用コンサルティング業務に従事し、顧客のライフプランに寄り添った提案を行った。2級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP2級)、一種外務員資格(証券外務員一種)保有。
得意ジャンル
現在は株式会社モニクルリサーチが運営する「くらしとお金の経済メディア~LIMO(リーモ)~」編集長。LIMOでは厚生労働省、金融庁、総務省、財務省(国税庁)といった官公庁の公開情報など、信頼性の高い情報をもとに厚生労働省管轄の公的年金(厚生年金保険と国民年金)、年金制度の仕組み、社会保障、貯蓄、キャリアなどをテーマに企画・編集・執筆を行う。3児のひとり親。中学・高校社会科(公民)教員免許保有(2024年8月20日更新)。