毎年度改定となる公的年金。4月分から厚生年金と国民年金は1.9%増額となります。
ただし、2025年度の物価変動率は2.7%でした。
公的年金は物価変動率や名目手取り賃金変動率に応じて改定されますが、物価変動率が名目手取り賃金変動率を上回る場合は、名目手取り賃金変動率(今年度は2.3%)を用いて改定されます。
さらに▲0.4%のマクロ経済スライドの調整が入り、増額は1.9%へ。つまり、実質的に目減りなのです。
一方で、この4月も多くの飲食料品が値上げとなっており、物価高はおさまりません。
現役世代が老後を迎えたときに物価高が起こる可能性もありますが、現状では公的年金でカバーするのは難しいでしょう。このような社会情勢による変化にも、自身で対応していくことになります。
一人暮らしの方はより老後対策の必要性が高まります。今回は現代シニアの平均的なお金事情を見ていきましょう。