2025年3月28日に総務省から発表された「東京都区部の消費者物価指数(中旬速報値、2020年=100)」によると、前年同月比で2.4%の上昇(生鮮食品を除く)となりました。
これは43カ月連続の上昇となり、コメ類や食料品全体の価格が大きく値上がりしていることが影響しています。都区部の中旬速報値は全国の先行指標とされており、今回の調査結果は全国の物価の変動が予測できます。
このように物価の高騰が続くと、貯蓄にお金を回せないと悩む人もいるのではないでしょうか。
実は、収入が多いことと貯蓄額には関係がないことがわかっています。平均年収200万円未満でも貯蓄額が500万円を超えるケースがある一方で、高収入層でも貯蓄が思うように進まない人がいるのが現実です。
今回は、元銀行員の筆者がこれまで多くの人と接する中で気づいた貯蓄上手な人の習慣について、ご紹介していきます。
1. 貯蓄額は年収に比例するとは限らない
「貯蓄がたくさんある人」と「そうでない人」の違いというと、多くの人が収入の差を思い浮かべるかもしれません。
しかし、貯蓄額は必ずしも収入だけに左右されるわけではありません。
2024年9月に総務省統計局が発表した「家計調査年報(貯蓄・負債編)2023年(令和5年)」によると、二人以上の世帯のうち勤労者世帯の平均年収と貯蓄は以下の通りとなっています。