半導体「ローム」の2018年9月の月次売上高はプラス成長に

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テック・サイクルをいち早く知るために半導体企業や電子部品メーカーの月次動向データをチェックすることは欠かせない。今回はロームの直近の月次データを確認しておこう。

直近の月次実績はどうであったか

2018年10月11日に発表されたロームの月次売上は対前年同月比で「0から+5%」の成長とされた。また前月比でも「0から+5%」の成長とされ、いずれのケースでもプラス成長となった。会社からは「民生機器市場向けを中心に季節回復傾向」とコメントがあり、ブラックフライデーやクリスマス前の需要と見てもよいであろう。半導体関連株の株価調整が進んでいるが、昨年対比でプラス成長というのはその中でも明るい材料といえるであろう。

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また、製品別には、LSIが対前年同月比「+5から+10%」の成長とされ、大きく成長。半導体素子は「0から+5%」の成長とされている。一方で、モジュールは「▲5から▲10%」とされマイナス成長となっている。

地域別には、国内及びヨーロッパが堅調。ただ、アジア、アメリカが弱く、海外合計では対前年同月比で「ゼロから▲5%」という内容。

過去1年の株価動向はどうであったか

最後に、同社の過去1年の株価動向を振り返っておこう。

昨年末から今年初めにかけて株価が大きく上昇する場面もあったが、その後は下落基調となっている。一時期は1万3000円付近を推移していたものの、現在の株価は7000円台となっている。

半導体や電子部品は「テック・サイクル」と呼ばれる最終製品の需要動向などに作用されることも多く、今後も月次動向がこれまで以上に目が離せない状況となってきている。

参考データ

泉田 良輔

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泉田 良輔

2013年に株式会社ナビゲータープラットフォーム(ナビプラ)を共同創業。ナビプラでは個人投資家のための金融経済メディア「Longine(ロンジン)」を立ち上げ、編集長に就任。大学卒業後、日本生命・国際投資部では外国株式運用のファンドマネジャー、その後フィデリティ投信・調査部や運用部にてテクノロジーセクターの証券アナリストや小型株ファンドのアシスタント・ポートフォリオ・マネージャー。慶応義塾大学商学部及び同大学大学院システムデザイン・マネジメント研究科修了。著書に『テクノロジーがすべてを塗り変える産業地図』、『銀行はこれからどうなるのか』、『Google vs トヨタ 「自動運転車」は始まりにすぎない』、『日本の電機産業 何が勝敗を分けるのか』。ネットメディアにおいては「日経BizGate」での連載「泉田良輔の新・産業鳥瞰図」「東洋経済オンライン」「プレジデント」などへの寄稿も行う。東京工業大学大学院非常勤講師。産業技術大学院大学講師。