シリーズでお伝えしている「注目小売店月次実績」。今回は串カツ屋「串カツ田中」を運営する串カツ田中ホールディングスの2018年9月に関する月次動向及び過去実績、また過去1年の株価動向について振り返ってみましょう。
直近の月次実績はどうであったか
2018年10月3日に発表された9月の既存店売上高は対前年同月比95.3%とマイナス成長となりました。
その内訳をみると、客数が同99.6%、客単価が同95.7%と、いずれもがマイナス成長となっています。ただ、その中でも客単価の落ち込みがより目立つ格好となっています。もっとも9月は天候不順であったこともあり、同数値だけで同社の実力値を測り切れるとは言えないことも考慮する必要があります。
今期の既存店売上高の振り返り
さて、2018年11月期の既存店売上高の動向を振り返っておきましょう。
今年度は4月まで既存店売上高は対前年同月比で100%を超える推移をし、順調であったのが、5月以降は100%を切る月も出てくるようになりました。7月、8月は100%を超えていたのが、先にふれたように9月には再び100%を切ることとなりました。
また、今年度の客数と客単価の推移をみると、客数は5月と9月を除いては100%を超えているのに対して、客単価は5月を除いては100%を切っているという状況です。
過去1年の株価動向はどうであったか
最後に、同社の過去1年の株価動向を振り返ってみましょう。
2017年末に大きく株価は上昇し一時は7000円付近の株価となりましたが、現時点では3000円台を推移しています。昨年末の一時的な上昇を除けば横ばいの動きとでも言えるでしょうか。
今後は、既存店売上高の動向や新規出店余地と新規出店のペースに株式市場の注目が集まるのではないでしょうか。引き続き、ファンダメンタルズのデータから目が離せません。
参考データ
青山 諭志