4. まとめにかえて
ここまで、20~70歳代の平均年収や男女間の年収格差について見てきました。
冒頭でもご紹介した、株式会社野村総合研究所「有配偶パート女性における就労の実態と意向に関する調査」によると、有配偶パート女性の58.3%が「就業調整」していることがわかっており、年収の壁を意識して働き控えしていることがうかがえます。
「年収の壁」の解消で働く時間を増やして収入を増やしたいと考えている人は、具体的にどのくらい年収を増やしたいのかの質問項目においては、「年収を20万円以上増やしたい」とする人は44.9%にも望むことがわかりました。
働いて年収を上げたいが、年収の壁がネックとなっていることが明らかとなっています。
男女の年収格差や年収の壁については、女性のみの問題ではありません。男女ともに働き方を見直す必要があるのではないでしょうか。
最後に、参考資料として「年収の壁」を詳しく解決していきます。
5. ご参考
「年収の壁」とはよく聞くけれど、103万円以外に何があるのか違いがわからない人も多いのではないでしょうか。
年収の壁は、税金に関わる壁、社会保険に関わる壁、配偶者手当に関わる壁の3種類の壁に分けることができます。
配偶者の収入が変動する「年収の壁」が語られることが多いですが、他にも種類があることはおさえておきましょう。