2018年8月31日に行われた、株式会社ベリテ2019年3月期第1四半期決算説明会の内容を書き起こしでお伝えします。IR資料

スピーカー:株式会社ベリテ 代表取締役社長CEO ジャべリ・アルパン 氏
株式会社ベリテ CFO 米畑博文 氏

第75期(2019年3月期)第1四半期のハイライト

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米畑博文氏:みなさま、おはようございます。CFOの米畑でございます。まずお手元の資料に基づきまして、私から第75期第1四半期の数字のご説明をさせていただきます。

まず、第1四半期のハイライトでございます。売上高が17億7,600万円、営業利益が6,000万円、経常利益が5,600万円、当期純利益が4,600万円という結果でございます。

実は、当社は過去3期、構造改革に努めてまいりまして、(今期は)それを終えて最初の第1四半期ということなんですが……3月決算期になって、当社がちょうど10年目……実は2009年の3月期が第1回目だったんですが、10年で初めてボトムが黒字化になっております。

まず売上高、ここは減収です。(マイナス)4,400万円。マイナスの2.4パーセント。

営業利益が、前期の800万円から当期が6,000万円ということで、5,200万円増益です。

経常利益が、前期は収支トントンの(プラス)マイナスゼロだったんですが、当期が(プラス)5,600万円。

当期純利益が、前期のマイナス1,000万円から4,600万円ということで、ここ10年で初めての黒字化でございます。

第1四半期の数値の計画値は発表してないんですが、想定内で推移しているということでございます。

売上総利益(率)

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売上総利益は、当期が10億2,700万円。前期に対しまして2,400万円の減益となっておりますが、一方で総利益率は57.8パーセント。前期が57.7パーセントで、わずかですが0.1ポイント、良化してございます。

販管費(比率)

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次に、販管費でございます。

当期が9億6,700万円、前期が10億4,300万円ですから、7,600万円の費用の減少でございます。一方、この販管費率が、前期に対しまして2.9ポイント下がっておりまして、54.4パーセントと(なっています)。

販管費(比率)の主な増減

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この中身を見ますと、当社の場合、大きい項目でいきますと、販管費が販売費・人件費・設備管理費・その他と、4つに分かれるわけです。

その販売費……とくに広告宣伝費とか装飾費に現れますが、こちらが前期よりも1,000万円少なくて1億3,100万円と(なっています)。

人件費が4億9,200万円ということで、前期よりも1,000万円減ってございます。ヘッドカウントなんですが、この第1四半期末で447名。前期が450名ですから、3名ほど前期よりは減っていると(いうことです)。

設備管理費が、前期よりも300万円ほど微増してございます。この微増は何かと言いますと、家賃地代の200万円と減価償却費の100万円と、ほぼ前年と同じ水準ということになります。

このほかに「その他」という項目がございまして、これは何かと言いますと、旅費・交通費とか通信費・宿営費・租税公課・事業税とかがあるんですが、こちらが前期に比べますと、5,900万円減少してございます。そのうち、大きいのが1,000万円あるんですが、これは事業税がまるまる減少していると(いうことです)。

当社は(2018年)3月に、資本金を1億円に減少してございます。その関係で、事業税が発生しなくなってございますから、その分まるっきり費用が減少しているということになります。

営業利益

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結果といたしまして、営業利益が6,000万円ということで、前期に比べて5,200万円増益しているということでございます。

営業利益の推移(第1四半期)

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この営業利益の推移なんですが、5年分出てます。これが、当社の過去3年に渡る構造改革のすべてなんですね。

この推移をご覧いただくとわかると思うんですが、2015年の3月期は1億2,500万円という営業赤字だったんですが、それが(2016年3月期に)7,900万円に減って、(2017年3月期に)2,200万円に減って、昨年(2018年3月期)は800万円のプラスで、今期(2019年3月期)が6,000万円ということで。

このブルーのラインと、あとグリーンのラインですけれども、それぞれ売上総利益率と販管費比率の推移が出てございます。前期で逆転をして、今期は57.8パーセントという売上総利益率に対して、販管費比率が54.4パーセントと、費用構造が改善しているということでございます。

損益計算書

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次に、損益計算書でございます。

今までご説明させていただいたとおり、売上高が2.4パーセントと減収。ボトムが4,600万円ということで、黒字転換しているということでございます。

売上と店舗数の推移

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次に、売上と店舗数の推移でございます。

濃いブルーが当期、薄いブルーが前期ということで、第1四半期で見ますと、6月だけが売上が前年を上回っていると。あと店舗数は、6月末で91店舗ということで、前期に比べますと2店舗減っているという状況でございます。

お客様数・お客様単価の推移

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あと、当社のKPIの1つとして、お客さま数とお客さま単価を重要視しているんですが。

ご覧のとおり(2018年)7月まで開示しているものですから、7月(の折れ線グラフのお客さま数)を見ていただきますと、前期を下回っていると。前期が1万7,594名というお客さま数だったのですが、今期が1万6,041名。

これ(はなぜかと言うと)7月は、とくに台風が12号・17号の2回きてございまして、その影響で、西からショッピングセンターの営業時間を早めに閉め、次の日は営業開始を遅めにして店を開くということが続いたものですから、極端な異常値のような数値が、ここに現れているということでございます。

キャッシュ・フロー(Ⅰ)

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次に、キャッシュ・フローでございます。期首残高が27億9,700万円、期末残高が27億3,500万円ということですね。

キャッシュ・フロー(Ⅱ)

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この中身を見てまいります。

営業キャッシュ・フローがマイナス4,700万円と出ているんですけれども、その中を見ますと、税引前当期純利益は確保できていますし、減価償却費もプラスのエフェクトです。

売上債権の増減もプラスなんですが、その次の次、仕入債務等を計上した分の支払いがあるものですから、これが大きく支払いで出てますので、営業キャッシュ・フローが第1四半期でマイナス4,700万円ということになっております。

投資キャッシュ・フローがマイナス1,300万円ということで、期末(現金及び現金同等物期末残高)が27億3,500万円。これは流動性の現預金のみですので、定期預金なんかは入ってございません。ちなみに、現金がこれだけあるんですが、一方借入が11億円(ということで)、これも変わってないですね。

貸借対照表

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貸借対照表でございます。

総資産が84億4,000万円ということで、期首よりも1億5,500万円減ってございます。この中身ですが、流動資産で1億5,800万円減少しています。これは、現預金が6,200万円、在庫が8,100万円減っているというのが、主要の減少項目です。

次に負債が27億1,200万円ということで、期首よりも1億9,800万円減ってるんですが、これは流動資産の支払債務が減少していますので、こういうふうになっていると。

一方、純資産ですが、57億2,800万円ということで、4,400万円増えてございます。自己資本比率が1.8ポイント向上してまして、67.9パーセント。1株当たり純資産も210.55円ということで、プラスの1.59円になってございます。

あと、当社は昔から調達でABLという手法を設けて、ストラクチャリングファイナンスなんですが、在庫を担保にして調達してたんですけれども、(2018年)8月にその更新が終わりまして、ABLから通常のクレジットラインに変更しておりますので、在庫の担保はすべて解消しているということになってございます。

以上、簡単ではございますが、ここまでが(決算の)数字の説明でございます。続きまして社長から、オペレーション・今期の重点施策・足元(の状況)について説明させていただきます。

◆会社設立70周年

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ジャべリ・アルパン氏:それでは私から、(今期の)運営をお話しします。第1四半期なので、まだまだスリークオーターが残ってるんですけど。

まずは、今年(2018年)は会社設立70周年で、社内・社外でいろんな販促計画をやっているんですけど。前回の74期(2018年3月期)の決算説明会の時にもお話ししましたけど、ペンダントと指輪が、未だに好調に推移してます。Dカラーのダイヤモンドのみを使ったペンダントと指輪です。

右下にあるのが記念プレートなんですけど、ベリテの上位の、VIPのお客さまにプレゼントとして渡したプレートです。真ん中に70周年記念のロゴ入りで、ふだんも使えるようなプレートをお客さまにプレゼントしました。

◆70周年記念展示会の開催

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それに加えて、第3四半期の(2018年)11月に六本木ヒルズクラブで70周年記念の展示会が開催されます。

そこでも、先ほどのプレートを渡したような上位のVIPのお客さまが招待されて、いろんなショーだったりおいしい食事だったりプレゼントだったり、2日間を楽しんで過ごすような場所を提供してます。

今年(2018年)が、私が社長になったあとの4回目の開催なので、非常に内容も濃くしてますし、イベントとかサプライズゲスト的にも、いろいろと中に仕込んでます。

◆新規顧客獲得に向けた「アクセガーデン」の拡販

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次に、ここ(決算説明会)の場所でけっこう話しているんですけど、アクセガーデンです。

まずは4店舗・10店舗でスタートして、15店舗・35店舗になったんですけど、今期は80店舗までに拡大しました。アクセガーデンは、ジュエリー屋さんが開発するアクセサリーと(いうことで)単価が2,000円・4,000円・6,000円ぐらいの商品です。ファッション性を活かした、日常的に使えるようなアクセサリーです。

特徴は、やっぱりジュエリーを販売している販売員さんが接客してくれることです。ここは客数がポイントなので、アクセサリーを売りたいというわけではなくて、やっぱり新しいお客さまを取り込んで、顧客にしていくサイクルのための入り口としてやっているカテゴリの商品です。

什器も、今は80店舗に展開してるんですけど、什器に投資できるところは投資して、そうじゃないところは壁面を改装したり改造したり、あとはトレーの中に展開してますので、さまざまなディスプレイの仕方で、80店舗に展開してます。

◆人財の定期採用と育成

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社長になった時から(方針としては)「人財と財務のところを一番強調して直さないとだめ」というところだったんです。

財務は、今は順調に進んでるんですけど。

あと、人財はこれからも永遠の話なんですけど、やっぱり新入社員の方をいっぱい入れて、そこを育てて、既存の社員もレベルアップ・スキルアップしていかないと将来はないと思ってますので、ジュエリーコーディネーターの獲得だったり(を推進しています)。

あとは、明日(2018年9月1日)からなんですけど、バンコクの研修旅行に連れて行ったり。6月は、ラスベガスに連れて行ったんです。やっぱり、ジュエリーショーで得ることだったり、海外の文化だったり(があるということです)。

ラスベガスは10人ぐらいで行ったんですけど、関西・東海・関東のいろんなスタッフで一緒にバスに乗ったり、展示会の商品を見たり、グランドキャニオンに行ったりいろんなショーを見たり……会話をして、自分のスキルアップをしていってもらってるんですけど。

店に戻った時にも(研修を活かして)お客さんと話したり、部内でほかの営業部と話したり、「こういうのを見た」とか「こうだったんだよ、ああだったんだよ」っていうのを、コミュニケーションを通じてレベルアップしていくのが主旨なので、それを今後も継続していくんですけど。

この海外のインセンティブ旅行に行くために、かなり社内的には競争意識がありまして……ほかの店の売上(を意識すること)だったり……店長だけじゃなくて、パートさんを含めて全員が行ける旅行なので。

なので、最後の第4四半期の時にはかなり凄まじいレースがありまして、上位3店舗を私の権利で4店舗にしたり(ということで)店舗数を増やしたりもしていってるんですけど。

やっぱり、そういうことで人間として成長してもらいたいので、それも会社の義務だと思ってますので、今後も新入社員(の採用)だったり、その新入社員にジュエリーコーディネーターを獲得してもらったり、海外に連れて行ったり……あと、社内的にもいろいろとスキルアップできるように、取り組んでまいります。

◆新規出店

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会社としてはトップラインが一番大事だと思いますので、その新規出店の話なんですけど。

(2018年)4月27日に、新しく広島のTHE OUTLETS HIROSHIMAに出店しました。4月20には、イオン稲毛店にVeliciaを出店しました。今は第1四半期なんですけど、秋に……今は名前は言えないんですけど、もう1店舗、関東で出店する予定です。

これは前回も言ったんですけど、新規出店の要望がかなりありまして。一つひとつの現場を見て決めていってるので、先ほどの店舗数のページがありましたけど、店舗数は今後も増える予定です。改装で6ヶ月や1年クローズするというところもけっこうありますので、今のところ、去年(2017年)より店舗数が増える予定です。

◆配当について

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配当なんですけど、昨日(2018年8月30日)、第1四半期に予定しておりました16円の配当を実施しました。

第3四半期末も、今のところは16円の予想です。今後……(もうすぐ)9月で第2四半期もそろそろ終わりなんですけど、残る7ヶ月間でちゃんとした実績を出して……とりあえずは、第3四半期末の配当を出せるようにがんばっていきますが、年間も開示している数字を達成できるように、がんばってまいります。

以上です。ありがとうございました。

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