4. 【富裕層・超富裕層の純金融資産】2021年から2023年にかけてどのくらい増えた?
長らく続く物価の上昇により、家計に負担が生じている世帯が多い中、富裕層が増え続けているのにはどのような理由があるのでしょうか。
2005年から2023年にかけて、富裕層は増加しています。
富裕層と超富裕層が保有する資産総額の推移は以下の通りです。
- 2015年:272兆円
- 2017年:299兆円
- 2019年:333兆円
- 2021年:364兆円
- 2023年:469兆円
2021年から2023年にかけて、富裕層と超富裕層が保有する純金融資産の合計額は、28.8%増えています。
なぜ、物価高が続くこのご時世において、富裕層が増え続けているのでしょうか。
次章では、日本で富裕層が増えた「3つの背景」について解説していきます。
5. 物価高が続く日本で、なぜ富裕層は増えたのか「3つの背景」とは?
それでは、なぜ日本で富裕層が増え続けているのでしょうか。
続いてその背景について見て行きましょう。
日本で富裕層が増え続けている理由として、様々な要因が考えられますが、今回は以下のような要因をあげてみます。
5.1 【富裕層が増加した背景1】国内外の株価上昇
皆さんもご承知の通り米国の株式市場は長期的に堅調に推移し、ダウ工業平均株価やS&P500といった株価指数は、でこぼこはありながらも長期的に上昇トレンドとなっていました。
また、米国だけではなく、世界的な株高が継続してきたという背景もあるかと思います。
富裕層はそうでない世帯と比較して一般的に株式の保有額やその比率が高いことから、株式市場の環境が資産額の増減に影響を及ぼします。
したがって、世界的な株高の背景は最も大きな背景としてあげられるでしょう。