4. 老後のために現役時代からできることは?
年金に対する不安はやみませんが、一方で公的年金は受給開始から生涯受け取れる点はメリットです。
最近では共働きも増えていますが、パートの方の厚生年金の適用は拡大しつつあるも、加入していない方もいるでしょう。
現役時代の働き方が老後に影響しますから、長期的にみて厚生年金に加入する働き方を目指すのも一つです。ねんきんネットでは条件によるシミュレーションもできますから、働き方や収入によって試算してみるといいでしょう。
また、公的年金は65歳からの受給が基本ですが、66歳~75歳に繰り下げることで増額することも可能です。繰下げ受給の場合、その期間の生活費を確保する必要があったり、また本当に得となるかは個人差がありますが、選択肢の一つとして調べておくとよいでしょう。
また、公的年金以外に私的年金や資産運用で老後に備える方法もあります。
初心者の方ではじめやすいのは、新NISAを利用した積立投資です。毎月一定額を積み立てる運用で、買い付け時期を分散できるので長期的に運用することでリスクを軽減することも可能です。
ただ金額やどのような商品を選ぶかなどによってもリスクは異なります。自身に合った方法を調べて考えてみましょう。
現役世代は長く働く可能性があるので、老後の働き方を検討しておくことも大切です。長い目で見たマネーやキャリアプランを考えましょう。
参考資料
- 厚生労働省「令和7年度の年金額改定についてお知らせします」
- 厚生労働省年金局「令和5年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」
- J-FREC 金融経済教育推進機構「家計の金融行動に関する世論調査[単身世帯調査](2024年)」
- 総務省統計局「家計調査報告 家計収支編 2024年(令和6年)平均結果の概要」
宮野 茉莉子