4月15日は年金支給日です。ファイナンシャルアドバイザーの筆者は普段から、個人向け資産運用についてのご相談をいただきます。

最近では、老後資金について不安を感じている方が増えています。そのために資産運用をしている方も多いですが、そもそも現代シニアは年金をいくらほど受給できるのか確認したことはあるでしょうか。

また今回は、年金や所得が一定額以下の世帯に適用される「年金生活者支援給付金」についても内容を確認していきます。

記事の後半では老後資金の準備方法についても記載しておりますので、ぜひチェックしてみてください。

1. 現代シニアの公的年金の平均受給額はいくら?

厚生労働省の「令和5年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」によると、公的年金の平均月額は国民年金(老齢基礎年金)で5万円台、厚生年金(国民年金部分も含む)で14万円台です。

国民年金・厚生年金《平均月額と個人差》

国民年金・厚生年金の平均月額(男女全体・男女計)

出所:厚生労働省年金局「令和5年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」をもとにLIMO編集部作成

ただしグラフのように、厚生年金を月額25万円以上受け取っている人もいれば、国民年金・厚生年金ともに月額2万円未満の低年金となる人まで、幅広い受給額帯に分布しています。

年金とその他の所得を含めても、一定基準以下の低所得となる場合に受け取ることができる「年金生活者支援給付金」が受け取れる可能性があることをご存じでしょうか。

次では、この「年金生活者支援給付金」の支給要件や金額について整理していきましょう。