総務省が2025年2月21日に公表した消費者物価指数によると、総合指数は前年同月比4.0%の上昇でした。中でも生鮮食品の上昇が目立ちます。

物価の高騰で日々のやりくりが難しくなってくると、収入を増やすために資産形成を検討する人がいるのではないでしょうか。

元金融機関出身で、現在は資産運用アドバイスを行うファイナンシャルアドバイザーから聞いたところによると、最近特にお客様から「資産運用を始めてみたい」との相談が増えてきているようです。

特に新NISA制度を活用した資産運用について気になっている方が多いようです。

新NISAは2024年から導入された税制優遇制度のある資産運用方法の1つです。導入元年の2024年は非常に盛り上がっていましたが、その際に様子を見ていた人が、今年になって検討を始めているようです。

では、実際にNISAを活用するとどのくらい資産形成ができるのでしょうか?  

今回は、新NISAを利用した積立投資のシミュレーションや、NISAで資産運用を行う際のポイントについて詳しく解説していきます。

1. 新NISA(少額投資非課税制度)とは?どんなメリットがあるのか

NISA(ニーサ)は、2014年に導入された資産形成を促進するための制度で、2024年には「新NISA」として改定されました。

この制度の最大の利点は、投資によって得た利益に税金がかからない点です。

通常、利益や配当金には約20%の税金がかかりますが、NISAを利用すれば、その税金が免除され、利益を全額受け取ることができます。

【写真全5枚中1枚目】新NISA「非課税」のしくみ、2枚目以降で、新NISAの特徴や、積立投資シミュレーション結果を見る!

新NISA「非課税」のしくみ

出所:金融庁「NISAを知る」

ただし、NISAには投資できる金額や商品に制限があるため、いくつかのポイントを確認しておくことが大切です。