iDeCo(個人型確定拠出年金)の節税効果に惹かれ、「若いうちに始めてみようかな」と考えている人も多いと思います。たしかに節税効果も高く、魅力的な制度ですよね。しかし、軽率にスタートしてしまうと後で後悔することも。そこで今回は、iDeCoの意外な落とし穴についてご紹介します。

60歳まで続く「毎月の負担」

iDeCoは基本的に毎月決まった金額を拠出して、お金を積み立てていく制度です。最初に決めた金額が毎月引き落とされ、自動で積立をしてくれるので非常に便利な制度であるということは言うまでもありません。

しかし、毎月一定の金額をずっと拠出し続けることに不安を感じる人もいると思います。今の生活だったら毎月2万円拠出できるけれど、結婚して子どもが生まれたら? 大きな病気にかかってしまったら? そんなふうにライフスタイルが変わることは当然この先あるわけです。不安に感じるのも仕方ありません。

iDeCoの場合、毎月の拠出金額を変更することができます。ライフスタイルの変化に合わせて金額を減額することも可能ですし、2018年からは年単位の拠出ができるようにもなりました。まずは自分がどう積み立てていきたいか、考えてみてはいかがでしょうか。

60歳までは引き出せない

iDeCoのことを、「ただの貯蓄」と思ってはいけません。というのは、「老後資金」という用途が決まっていて、そのために60歳まで原則引き出せない仕組みだからです。誰でもある程度目的をもってお金を貯めるとは思いますが、そのお金の実際の使い道は自由です。普通預金であれば、極端な話、老後の資金だと思って貯めたお金を、マイホームの頭金に充てることも可能ですよね。

iDeCoはそれができません。老後の資金として貯めるからには、60歳まで引き出せないという徹底ぶりです。この仕組みがあるからこそ、安定的に老後資金を貯めることができるというのもありますが、この仕組みを理解しないままにiDeCoを始めてしまうと、後でしまった!ということになりかねません。

手続きの煩雑さが最後のネックに

意外とネックになるのが、手続きの煩雑さ。著者の同僚は3回も書類を返送されていました。1回目は記入漏れ、2回目は誤記入に対して社印で訂正印を入れてくれというもの、3回目は最初の提出から相当時間が経っていたため、提出書類の有効期限切れです。

さらに、最後には転職から半年以上経過してしまったがために、国民年金基金連合会に自動移換されてしまいました。その変更には手数料もかかるうえ、手続きもより煩雑になって泣く泣く手続きしていました。こうなってしまうと厄介なので、面倒に感じても早めに手続きを完了しておくことをオススメします。

まとめ

いかがでしたか。iDeCoは非常に便利な制度ではありますが、よく知っておかないと痛い目に遭うこともあります。まずはよく調べて、そして早めに始めることが大切です。また、手続きの際はテキパキと済ませてしまったほうがいいでしょう。

 

>>楽天証券のiDeCoについて詳しくみる(初心者でも厳選ファンドから選びやすい)

>>SBI証券のiDeCoについて詳しくみる(品揃え抜群。選べるファンドが多い)

 

LIMO編集部