昨今の物価高に加え、税金や社会保険料の負担が増しており、家計に及ぼす影響が一層深刻になっています。
中には、最低限の生活を維持することすら難しい世帯もあり、そうした世帯は「生活保護制度」の対象となります。
生活保護にはさまざまな扶助があり、食費や光熱費などの支援を目的として支給されるのが「生活扶助」です。
では、生活扶助の対象者が受けられる「冬季加算」という支援制度をご存知でしょうか。
電気やガスに加え、灯油やガソリンなどのエネルギー費が高騰している今、冬季加算は重要な支援制度のひとつです。
本記事では、冬季加算の概要や加算額の決まり方、支給額の目安などについて詳しく解説します。
1. 生活保護の受給者は200万人超
政府統計「令和6年度被保護者調査 結果の概要」によると、生活保護の受給者は約201万人、世帯数で見ると約165万世帯となっています(2024年6月時点)。
世帯別に見ると「高齢者世帯」が55.4%を占めており、その内の大半が「単身世帯」となっていることがわかります。