2025年2月13日に公表された株式会社野村総合研究所「野村総合研究所、日本の富裕層・超富裕層は合計約165万世帯、その純金融資産の総額は約469兆円と推計」によると、過去10年近くにわたって「富裕層や超富裕層」の世帯数や純金融資産総額が増加していることがわかりました。

株式や投資信託などにおける資産価値の上昇が、「富裕層や超富裕層」が増加した要因の1つとして考えられています。

また、投資で得た利益が非課税になる新NISA制度ですが、金融庁「NISA口座の利用状況調査」によると、新NISAの買付額が増加しています。

NISA口座における2024年9月末時点の買付額は、2024年6月末と比べ36.1%増えています。

このように、将来に向けて資産運用に取り組む人が増加傾向にありますが、なかには、FIRE(ファイヤー)を目指している方もいるのではないでしょうか。

今回は、証券会社の元富裕層担当社員である筆者が、資産運用で50歳から「毎月30万円の不労所得」を目指す4つの方法についてご紹介します。

1. 「FIREにいくらの不労所得」が必要?

【写真全8枚】FIREに必要な不労所得とは。2枚目で、2024年の「平均消費支出」をご紹介

FIREとは

出所:WHYFRAME/shutterstock.com

たとえば、みなさんは「月に30万円の不労所得」があったらどうでしょうか。

不労所得とは、自らが仕事をしなくても得られる収入のことを言います。

仕事をしなくても不労所得が毎月30万円自分に入ってくればどのような生活ができるでしょうか。

お金や資産形成に興味のある方の中には、「FIRE(ファイヤー)」という言葉を聞いた方も多いのではないでしょうか。

FIREとは英語で「Financial Independence, Retire Early」の略で、日本語に直訳すると「経済的自立と早期リタイア」という意味です。つまり不労所得だけで生活をしていくことをFIREといいます。