5. 老後に向けた資産形成はマスト！
将来に向けた資産形成
出所：Inna Sakun/istockphoto.com
今回は、「貯蓄額・生活費・年金額」に関するお金データより、65歳からの年金生活を観察しました。
平均的なシニアの暮らしは「毎月4万円の赤字」という結果に。4万円分を節約するのは容易ではありません。物価上昇により食費や光熱水費が上がれば、赤字はより膨らむでしょう。
こうした時に必要となるのが「老後資金」です。
将来、確実に年金を手取りで〇万円受給できる、と分かっていれば、老後資金をどのくらい準備すべきか目標を立てやすいものの、年金額は受給開始直前までわかりません。
そのため、ねんきん定期便やねんきんネット、公的年金シミュレーターで試算するなどして、老後の家計収支を想定していく必要があります。
年金額は毎年度見直しが行われており、年金制度のバランスを鑑みて、給付水準も調整されています。将来的にはこの給付水準は下がると考えられているため、現シニア世代より老後資金を多めに蓄えておく必要があるといっていいでしょう。
世帯によって必要な金額は異なりますが、老後資金は短期間で準備するのは難しいです。1日でも早く、老後に向けた資産形成を始められると良いでしょう。
参考資料
- 厚生労働省「令和7年度の年金額改定についてお知らせします」
- 総務省統計局「家計調査報告 家計収支編 2023年(令和5年)平均結果の概要」
- 総務省統計局「家計調査報告（貯蓄・負債編）－2023年（令和5年）平均結果－（二人以上の世帯）」
- 厚生労働省「これまでの年金部会も踏まえてご議論いただきたい論点」
- 厚生労働省「国民年金及び厚生年金に係る財政の現況及び見通しー令和6（2024）年財政検証結果ー」
- 内閣府「高齢社会対策大綱の策定のための検討会（第8回）」
奥野 友貴
